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斎藤さんのお話

三策/齋藤 嘉博

  医師団の強い提言にもかかわらず政策はもたもたして、コロナウィールスの蔓延が止まりません。こうしたなかで30会の延期を早々に決められた小林兄の慧眼に敬服いたします。

  ヴィールスのおかげで徘徊もままならなくなりました。昨年は1月にカチカチ山に上がって秀麗な裏富士を楽しんだので、今年は日本平からの表富士の姿を見ようと計画していましたがこの状況ではとても。こうした観光地には外国人の来訪がまだまだ多いでしょうし、途中の交通への乗車も気になります。とすると振り上げたこぶしのやり場は?満員電車には乗らない近場で、1m以内には人がいなくてと、いろいろと考えた末に散したか所をご紹介しましょう。

第一話 仙川沿い

  成城学園駅のそばを流れる仙川はその源流もあまり定かではない小さな川です。この川の川下はやがて国分寺の日立中央研究所の池に発する野川に合流し、さらに多摩川へと注ぎます。仙川.jpg
仙川
  成城駅にほど近い昔の東宝映画スタジオの脇から上流へと歩いてみました。スタートすると成城の住宅地を抜けてまもなく小田急の下をくぐります。深さ5mほどのコンクリートで護岸されたはば20mほどの川の両岸には遊歩道が整備されていて、時折ジョギングをする人、散歩をする人を見かけ、ところどころにはベンチも置かれているのどかな道がずっと北へと続いています。成城学園大学の運動場の脇を通ると住宅地。陽当たりのよい東側にはしっかりとしたマンションの窓。祖師谷公園には、休校で学校に行くことができなくなった子供たちが沢山遊んでいました。環八と仙川を結ぶバス通りを越えると川はぐっと左にカーブして烏山小学校の辺りで??駅に行くにはどのようにと通りがかりのお嬢さんに尋ねたら、わたしも駅に行きますのでご一緒しましょうと親切に。複雑な住宅地の迷路を抜けて仙川駅まで。この散歩12,000歩でした。川沿いの道は静かで坂もなく散歩には最適。過日神田川沿いに環七から井の頭公園まで、ほぼ京王電車の井の頭線に並行している道を歩きましたが、これも同じような感じのなかなかいける散歩でした。

第二話 昭和公園

  立川にある昭和記念公園は昔の立川飛行場。叔父がここで軍用機のパイロットをしていたころ、私の小学校時代でしたが訪れたことがあります。いまは国営の大きな公園になって、一隅には昭和天皇記念館も作られています。その面積165ha。代々木公園の3倍以上の広さです。西立川の駅からゲートを入るとすぐに水鳥の池。若い人たちがボートを楽しんでいました。この池を右に見ながらパークトレインも通う広い道を北へゆっくりと散策。その左に夏には子供たちで賑わう大きなプールがあります。三叉路を左にとって滑り台やのぼりジャングルのあるこどもの広場へ。ここでも子供たちが楽しそうに遊んでいました。昭和記念公園概要2.jpg
昭和記念公園概要
水鳥の池.jpg
水鳥の池
  こもれ日の丘を抜けて日本庭園へ。日本庭園らしく池と橋と茶屋の取り合わせ。やはり心が落ち着きます。ここを抜けて出ると、丁度走ってきた園内を走るパークトレインから子供たちが手を振ってくれました。大きなケヤキが一本ぽつんとあるだけのみんなのはらっぱを横切って、もときた西立川口のゲートへ。

  この公園には完備した自転車通路が設けられていますので次回は自転車で走ってみようと思いながら公園を後にしました。この日の歩行も12,000歩でした。東京の近郊にはこのほか埼玉県に武蔵丘陵森林公園という国営公園があります。こちらは304haで昭和公園のさらに二倍。樹木の多い起伏のある楽しい公園で日本にもこんなところがと思えるほどのよい公園です。

第三話 神代植物公園

  この植物園は家から京王電車で簡単にいくことができますのでもう何回も来ている所。バラ園が売り物で、その季節には沢山の人で賑わうのですが、不要不急の外出を控えてというお達しのあるこの頃では入場者もまばら。しかしちょうど桜が満開になっていました。神代植物園.jpg
神代植物園
  花の時期には混雑している梅園には人影もなく、残りのつばきが寂しげに咲いているといった風情。五月にはちょっと離れた水生植物園の菖蒲が見ごろになります。すぐお隣にはそばが名物の深大寺があり徘徊にはおあつらえの公園なのです。

  なお上記二つの公園は人込みを避けるために先週土曜日からいずれも休園になりました。いよいよ徘徊の場所がなくなりそうですが年寄りには普段からの運動、歩きが必要です。諸兄も工夫をしてこのウィールス禍を乗り切ってください。

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季節の花便り

3月の花便り/高橋 郁雄

  新型コロナウィルスの感染が拡大しています。その影響で大船植物園フラワーセンターも3月3日~23日まで休園となりました。取材のための外出も遠方は避けて、今月は近場だけの取材となりました。皆様も感染防止に極力ご注力して下さい。
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河津桜トサミズキオオアラセイトウ
河津桜:この花便りに、過去11回登場で、今回で12回目です。今回は川崎市宮前区蔵敷交差点近くの「平瀬川沿い」で、3月9日に撮影しました。
  この花は、1955年に発見され、1975年に河津桜(カワヅザクラ)と命名されました。カンヒザクラ系と早咲きのオオシマザクラ系の自然交配種と言われています。河津川周辺では(2/10~3/10)に「河津桜まつり」が行われます。
トサキズキ(土佐水木):川崎市宮前区「東高根森林公園」で、3月11日に撮影しました。名前の由来:高知県の蛇紋岩地帯や石炭岩地などに自生し、葉がミズキ科のミズキ(水木)に似ていることに因む。
  花言葉=「清楚・優雅・伝言」。(3/18)の誕生花。花言葉(優雅)は、淡紅色の鐘形の小花が穂状に垂れて咲き、その花びらの間から紅色の雄しべをのぞかせる上品な美しさに因む。
オオアラセイトウ:川崎市宮前区、菅生緑地西地区の「水沢の森」の中で、3月16日に撮影しました。
  原産地は中国東部に分布し、東北および華北地区では普通に見られる。ヨーロッパ南部に帰化しているほか、日本では江戸時代に輸入されて、栽培されたものが野生化して全土で見られる。
  花言葉=「知恵の泉・優秀」。別名は沢山ある。「ショカッサイ(諸葛菜)」「シキンソウ(紫金草)」「シキンサイ(紫金菜)」「ヘイワノハナ(平和の花)」「ムラサキダイコン(紫大根)」「ムラサキハナナ(紫花菜)」「ハナダイコン(花大根)」「ピースフラワー(Peace flower)」。優れた軍師であった「諸葛亭孔明」が食料として、この花を広めたという伝説から「諸葛菜」の別名ができた。