
しかし、目的の2号館に入ると、ちょっと趣が違いました。2階の広場では、大勢の人が展示やデモを楽しそうに見ています。

彼らのターゲットは駒場の進学生のみならず、東大を志望する高校系、そして理科に親しんでもらいたい小中学生と幅広いのです。彼らの企画は展示のみならず、講演会やクイズラリなどメニューが豊富です。
2号館の展示コーナーには子どもさんや、家族連れなどが、目の前の実験や学生の説明を聞き、時には自分で実験を体験してみるなどそれぞれに展示を楽しんでいるようでした。
進学相談コーナーにも3つのテーブルがあり、それぞれに高校生らしい若者たち数人づつが話しをしているのが見えます。
2号館の高層階に上がると、電気系の研究室展示をみることができます。のんびり学生が座っていたり、忙しく実験の調整をしていたり、研究室は様々ですが、どこも親切に説明をしてくれます。

この五月祭を契機に、電気電子情報、そして工学、大きくはものつくり全般に興味をもつ若者が増えるといいですね。
少なくとも今年の電気系4年生が企画した五月祭の意図は、降りしきる雨の中、2号館においてそれなりに実現されていると思いました。(渡部)