第 Ⅳ 部 会員の現況

最後に会員の現況を簡単に取りまとめておき締め括りとしたい。50名余りの卒業生として世に出た会員、現在の生存者12名となった。いずれも90歳を越えている。当然病を抱えて静かに過ごし、あるいは療養している者が大部分である。以下最近得た消息を記す。

阿部英三 横浜に移り読書と散歩で悠々自適。「よき師と友に恵まれたことを感謝」。

大森 豊 10年前に肺癌の手術を行ったが、毎日近隣の散歩などを行い元気にしておられる由。

小平信彦 多少足が不自由であるが、Z会の昼の集まりに顔を出してくれる一人であり、まずは元気にしている。

今野与八 長期入院中の9月30日永眠された由、長男和近氏より連絡を頂きました。

斉藤成文 11年前に心臓病で倒れ、その後の余病もあり、通院以外の外出を控え、静養中。「戦時中の海軍時代の横須賀技研などでの杉下君との共同研究、戦後の研究生活で世話になった滝君ほか多くの級友への思い出と感謝の念を深めている」。

佐波正一 東芝の方も遅れて出勤・早退を続けておられる由。5年前から取り掛かっていたファラデーの伝記の抄訳を出版された。ゴルフもワンラウンドを全うするのが難しくなったことを嘆く。

澤野周一 怪我が多く包帯巻きが絶えません。町田のシニアレジデンスに入居。

西山 実 無事岡山で過ごしておられるとのこと。

平野宰次 悠々自適の模様。電話の声は元気であった。

藤原一夫 カトレアホームという施設に入居。話ができない寝たきりのお気の毒な状態にあるとのこと。次女の沢本久美子さんより。

町原 熙 まずは元気でおられる様子。

松岡 実 読書・散歩・碁・酒の四つが現在の行動様式とのこと、13年前に夫人を亡くされて一人暮らしを元気にしておられる。

百田恒夫 伊東に転居。22年11月24日に亡くなられた由、ご遺族より連絡頂きました。

武安義光 いろいろ医者にかかっているが、まあ元気で年なりに活動している状況。

高林乍人 6年間入院しておられたが、22年5月8日に亡くなられた由、ご遺族より連絡頂きました。

中村欽雄 大変元気で、Z会の世話役も務め極めて綿密、適格にお世話して頂いていた。体調を損ね幹事を譲られたが、急に病状悪化、21年9月入院、22年6月10日に逝去された。晩年卓球に打ち込まれ、多くの大会に出場するなどしておられた。『わたしの卓球人生』をまとめておられる。

なおこの10年、残念なことであるが次の会員が世を去られた。

 花形 澄 13年 6月 6日
楠 順三 13年11月25日
 盛定義安 14年 6月28日
市川真人 14年 3月12日
 奥村 宏 16年 2月24日
小松改造 17年 1月15日
 須藤卓郎 17年 4月13日
村橋秀雄 17年 6月22日
 塙 宜良 18年 7月18日
西島輝行 18年10月29日
 河崎太郎 19年 1月26日
庄司徳三 20年11月  日
 三輪高明 21年 5月17日

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