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  • クラス1953(昭28旧)

    大学を出て本年で59年、旧制度による学生をまとめて、数年前から10月28日学士会館でだべりの昼食会を開いています。最初57名が本年は43名になりました。前後7年もの年齢差のある傘寿を過ぎた集まりですが、談論風発はあまり変わりません。

    昨年の”おとづれ”から:
    元電力社員として、福島原発事故は痛恨の極みで、佐々木君や住谷君のお話を是非聞きたかったのですが。菅内閣の、あまりに無定見な、自信のない、不合理な対応に腹をたて、私には珍しく怒りの投書をしたほどです。原子爆弾と核実験により、都市が大量の放射線に直撃された国は日本しかありません。放射線被曝のデータと人体にたいする被害のデータの詳細を国民に示し、過去において、日本は如何に放射線の被害に耐え抜いてきたかを国民に丁寧に説明すべきです。事故対策も、日本独自の基準により、チェルノブイリやスリーマイルアイランドのような、原野に近い過疎地ではなく、人口稠密地における放射線事故に相応しい手を打つべきでした。なにより国民の不安を取り除き、不毛な風評被害を出来る限り防除すべきでした。

    原子炉は停止したのに電源喪失で燃料はメルトダウンしたが、圧力容器は無事(?)だったのだから、水素爆発で配管から漏れ出た放射性物質が一部大気に拡散したけれど、放射線被害は原子爆弾や核実験に比べれば、それほど過酷ではないと思っていました。しかし児玉東大教授の「広島原爆20個以上の放射性物質が撒き散らされた」という国会証言に腰を抜かしました。教授の本を熟読しましたが、その根拠が理解できません。教授の発言が正しいのかどうか誰か教えてくれませんか。もしその発言が計算間違いだったら、東電は風評被害の元凶として教授を告訴すべきと思います。

    年のせいか、放射線被害の説明をいくら聞いても良く理解できません。もっと分かり易く、年間累積被曝10ミリシーベルトは、毎日10本の喫煙あるいは、一合の晩酌に比べて、どれくらい危険とか、幼稚園の運動場を除染することと、園児を自転車や自家用車にのせて買い物にいくのを禁止することとどちらが園児の健康を守ることになるのかなど・・・。測定器の感度が高いのでいくらでも犯人は捕まえることができるが、その罪状が殺人罪か、障害罪か、現行犯か、犯行の可能性があるだけなのかが明確でないとき、裁判はどうするのかなど、疑問は尽きません。

    (東口記)

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