第88回同窓会総会・講演会・パネル討論会が開催されました
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2024/10/19(土)、電気系同窓会の総会・講演会・パネル討論会が工学部2号館を会場に開催され、前年同様オンライン併用にて開催されました。
14:00に第88回同窓会総会が始まり、保立理事長からのご挨拶、2023年度事業の報告・決算の承認、2024年度の事業計画・予算・役員の承認が行われました。学生からは五月祭の報告があり、電気系学科の展示である「近未来体験2024」は体験型部門で1位を獲得したとのこと。来年は総合1位を目指して更に頑張りたいと3年生の心強い決意表明もありました。最後に退職教員坂井修一氏の挨拶がオンラインにてありました。会場参加者40名、オンライン参加者は7名。
15:00からは、矢谷浩司氏(東京大学)の司会で公開の講演会『小型月着陸実証機SLIMの成果』が、241講義室主体にオンライン併設で開催されました。坂井真一郎氏(JAXA)がSLIMプロジェクトの全般、特に有重力衛星への狙った点への高精度な着陸を軽量システムで行うという画期的な成果を熱くわかりやすくお話いただきました。福田盛介氏(JAXA)は各種衛星のプラットフォームを作ってこられた観点から、制約の大きい中で何をどう搭載するかの苦労話や、リハーサルできない一発勝負の難しさと面白さを語っていただきました。福田氏は2019年にも「はやぶさ2」のご講演に引き続いてのご登壇であり、プラットフォームご担当ならではの視点が大変興味深く感じられました。宇佐美尚人氏(JAXA)からは、SLIMに搭載され着陸時に切り離されてSLIM本体の写真を撮り伝送してきたLEV-1・LEV-2という2機の超小型ロボットの、開発と実運用に関してのエネルギッシュなご講演をいただきました。小さな装置が自分で動き自分でSLIMを探して写真を撮って送るという、ワクワクするお話ながら、これがSLIMの着陸状態を明らかにした重要な写真であったことも印象深いものでした。3名の講演者とも電気系出身の方々で、どの分野にも通じる電気系学科の同窓生の底力をまざまざと感じました。会場参加者70名、オンライン参加68名。
17:15からは、会場を移して同窓会員限定のパネル討論会を開催しました。講演会の3名に加えてSLIMの電源系統をご担当された豊田裕之氏(JAXA)が登壇して、モデレータ谷直樹氏(NTT Digital)による司会により、同窓会参加者からの鋭い質問と各ご登壇者の多分に裏話を交えた当意即妙の受け答えに、リアル会場ならではの盛り上がりを体験することができ、話が尽きず時間の経つのを忘れ同窓会ならではの良さを実感しました。参加者50名。