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  • 2011年五月祭へ向けて(2)-高電圧雷実験-/クラス2012・2013

     学部三年・二年の学生を中心として、3ヶ月後に迫る、2011年度五月祭(5/28, 29日開催)の準備を進めております。先月、「2011年五月祭へ向けて(1)」として概要を投稿させていただきましたが、今回より毎週のシリーズとして、企画の見所をピックアップし担当者よりご紹介します。

     第一弾は、伝統のある高電圧雷実験についてです。

     電気電子工学科3年の松岡大と申します。昨年並びに本年の高電圧雷実験についてお話させていただきます。雷実験は電気系展示でもかなり歴史のある展示ですので、皆様の中にも展示に関わった経験のある方が多いのではないでしょうか?

     まずは昨年の様子について報告いたします。雷実験は例年日高・熊田研のご協力をいただいて行っています。昨年は3年生の集まりが悪く、例年に比べてやや規模が小さめの展示となりました。しかし、先輩方が代々引き継いでこられた資料のおかげで質の高い展示ができたと思います。

     実験は、瞬間的に高電圧を発生させるIG(インパルスジェネレータ)を用いて雷を発生させるものとしては以下の実験を行いました。

      ・長ギャップ放電
      ・静電遮蔽
      ・避雷針

     長ギャップ放電では1.5m地面から離した点から放電を行いました。強烈な閃光と大音量の雷にびっくりした来場者が多かったようです。静電遮蔽では生きた金魚の入った金魚鉢を金網で覆い、雷を落としても金魚に影響がないことを示しました(ちょっとかわいそうでしたね)。避雷針の実験では、避雷針がないことで家に雷が落ちることを示しました。

     交流高電圧を用いた実験としては以下の実験を行いました。

      ・沿面放電
      ・アーク放電
      ・碍子フラッシュオーバー

     沿面放電では、アクリル板を電極間に挟んで放電を起こすもので、見た目がきれいなこともあり来場者に好評でした。碍子フラッシュオーバーでは海岸近くでは高圧線に使われる絶縁体(碍子)が海水によって絶縁破壊されてしまうことを示しました。

     来館者は全体で500名ほどでした。例年よりは若干少なめだったかもしれません。それでも、十分にインパクトがあり、分かりやすい展示だったと思います。

     実はこの高電圧雷実験は残念ながら昨年で終りになる予定でした。日高・熊田研に大型の実験装置が入り、展示するための実験スペースがなくなるとの見込みだったからです。

     しかし今年になって入る実験装置が意外に小さいことが分かり、実験が可能になる見込みです。準備の初動が遅れたこともあり、これから大変になると思われますが、先輩方が代々引き継いでこられた伝統の高電圧雷実験を絶やすことのないよう努力してまいります。

     お読みいただきありがとうございました。経験のある方も多い雷実験、当日に懐かしみながらご覧いただければ嬉しいです。次回(来週)は、大幅に増強する広報戦略について取り上げる予定です。

     五月祭については、講演会の運営や広報のために、同窓会の皆様にご寄付をお願いしております。今後ともシリーズをご覧いただき、五月祭活動にお力添えをいただければ幸いです。

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