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  • ハンガリー建国記念日/大橋康隆@クラス1955

    2005年8月に、チェコとスロヴァキアを旅行した後、ブダペストを訪れたら、ハンガリーの建国記念日であった。


    8月19日の早朝、スロヴァキアの首都ブラチスラヴァのホテルを出発して港に向った。路面電車に沿って行く予定であったが、途中で近道があるのを発見したのが不運であった。当地の道は知らぬ間に曲がっており、方向が判らなくなり中々港に到着しない。とにかく路面電車が通る道を探し出し、家内と二人ホウホウの態で港に到着した。幸いドナウ川が著しく増水していたため、出国手続きの開始が遅れていて救われた。写真1 の港から見上げると、前日訪れたブラチスラヴァ城が姿を現していた。出航してからが又大変だった。美しき青きドナウも増水して土砂で濁り流れが速く、途中の船着場で一時停船して、流速が衰えるのを待つことになった。写真2 のドナウ・ベントから見上げると、ハンガリー最大のエステルゴム大聖堂が現れる。大幅に遅れて、やっとの思いでブダペストの国際線船着場に到着した。大急ぎで入国手続きを済まし、ホテルに到着してから、先ずは予約していた翌日の市内観光バスの確認をして驚いた。8月20 日は建国記念日で、午前中のみ運行して王宮は見物できるが、午後はパレードがあるので、国会議事堂の見学は出来ないと言われがっかりした。実は、2000年8月22日にブダペストを訪れたのだが、国会議事堂は改修中で見学出来なかった。今回はと日本から市内観光バスを予約していたのだった。

    写真1 ブラチスラヴァ港b.jpg$00A0 写真2 ドナウ・ベントb.jpg$00A0 写真3 鎖橋と王宮b.jpg$00A0
      $00A0写真1 
    ブラチスラヴァ港
    $00A0  写真2
     ドナウ・ベント
    $00A0  写真3
     鎖橋と王宮

    8月20日午前中は、観光バスで、写真3 に示す王宮や、漁夫の砦を見物し、ゲッレールトの丘から市内を展望した。ドナウ川辺のホテルに帰って驚いた。ドナウ河畔は急変貌して、多くの屋台や舞台が現れ、身動きできない程の人波で埋まっていた。早速、民族舞踊の舞台に釘付けになり、多くの珍しい写真を撮影した。その内に、前日訓練していた航空ショーの本番が始まった。圧巻は、急降下して鎖橋の下を潜り急上昇するアクロバット飛行である。急降下する時は、鎖橋とアルギット橋の間隔は1.5km位、急上昇する時は、鎖橋とエルジェーベト橋の間隔は0.8km位である。鎖橋と川面の間隔はどれ位か判らないが、NEC OBパレット会で真偽の程が論争になっていた。 私の隣で油絵を描いているMさん(海軍兵学校出身)がブダペストでガイドさんから、鎖橋の下をアクロバット飛行で通過するという話を聞いたと言われた。電波応用の技術者達は、どう考えても不可能だと首を傾げていた。遂に私が実際に見てきたので、事実であることが判明した。写真6 は急降下するところだが、鎖橋の下を通過する時は早すぎて撮影できず残念である。

    写真4 民族舞踊b.jpg$00A0 写真5 民族舞踊b.jpg$00A0 写真6 アクロバット飛行b.jpg$00A0
    写真4 民族舞踊 写真5 民族舞踊 $00A0  写真6
    アクロバット飛行

    アクロバット飛行を眺めている間に人波が聖イシュトバーン大聖堂に向いだした。いよいよパレードが始まるのだと思い、人波に混じって教会に到着した。親切なおばあさんが、撮影しやすい場所を教えて下さり、最前列で多くの写真を撮影できた。教会前でミサが始まると広場を埋めた参加者が一斉にお祈りを唱和して荘厳な雰囲気に包まれた。パレードは教会から王宮に向い、再び王宮から教会に帰ってくるが、段々薄暗くなってくる。写真7は出発前の騎兵隊である。中央奥に白い毛の縁がある帽子をかぶっているのは女性の騎兵で、東洋系との混血で素晴らしい美人であった。更に騎兵隊のパレードを近くで撮影したが、護衛官の大きな頭が入り残念だ。当日は大統領も参列されたので、護衛官が多数いて、厳戒態勢であった。写真8 のように、民族衣装のパレードが地方各地から参加して旗を先頭に延々と続いた。写真9 は大僧正と思われるが、宗教関係者の行列、写真10 のようなVIPや軍人の行列など多彩であった。先頭は大統領かも知れないが、よく判からない。

    写真7 騎兵隊b.jpg$00A0 写真8 パレードb.jpg$00A0
    写真7 騎兵隊 写真8 パレード
    $00A0写真9 パレードb.jpg $00A0写真10 パレードb.jpg
    写真9 パレード 写真10 パレード

    暗くなってからホテルに帰り、ベランダから間近に花火を楽しんだ。ゲッレールトの丘から始まり、順次橋からも花火が打ち上げられていた。
    翌朝、再び国際線船着場から乗船してドナウ川を逆に進みウイーンに向った。ドナウ川の右岸に見える国会議事堂を外から眺め、内部を見学できる日が来ることを願った。

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