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  • 第89回同窓会総会・講演会・パネル討論会、および就職室コラボ企画が開催されました

    2025/10/18(土)、電気系同窓会の総会・講演会・パネル討論会、および今年初の試みとなる「就職事務室とのコラボ企画」が、工学部2号館を会場に開催され、前年同様に総会および講演会はオンライン併用にて開催されました。

    14:00に第89回同窓会総会が始まりました。
    保立理事長からのご挨拶に続き、3月に退職された平川一彦先生、高木信一先生、中野義昭先生よりお言葉をいただき、その後、小野靖先生、相澤清晴先生からのお手紙が読まれました。
    2024年度事業の報告・決算の承認、2025年度の事業計画・予算・役員の報告・承認が行われました。
    学生からは五月祭の報告があり、電気系学科の展示である「近未来体験2025」は総合部門で4位を獲得したとのこと。来年は総合優勝を目指して更に頑張りたいとのことでした。
    会場参加者30名、オンライン参加者12名。

     

    15:00からは、大矢忍氏(東京大学)の司会で、公開の講演会『世界をリードする日本のAIスタートアップ』が、241講義室主体にオンライン併設で開催されました。
    小林裕宜氏(Citadel AI)から、AI品質とその責任ということでわかりやすくお話いただきました。
    また、スタートアップは周りから思われているほど華やかではなく地道で大変なことというのがある意味新鮮でした。
    秦純子氏(eichi)は、AIの各種社会課題への応用につき、介護や富山県などの実例を交えて、その難しさと面白さを語っていただきました。
    工藤卓哉人氏(マッキンゼー)からは、特に若い人向けにトーンを変えてとのことで、波乱万丈な「浮き沈みの激しい」ご経歴を、グラフを使ってご紹介いただきました。
    「金より大義」でやっていればお金は後から付いてくる、トータルでは「上がって」行くものだという、希望を大いに抱かせられるものでした。
    有馬幸介氏(ストックマーク)氏からは、タコス屋からスタートアップし、AIの150名企業に成長するまでの道のりを、その時々のベストを模索しながら大胆にチャレンジしてきたこととして、エネルギッシュにお話しいただきました。
    電気系の卒業生である小林氏からのつながりでの秦氏と工藤氏、および電気系繋がりでの有馬氏の、4名の講演者という多彩な顔触れで、それぞれにAIビジネスをキーにスタートアップの面白さや困難さ、そしてそれぞれの熱い思いを語っていただき、まさに未来志向に通じる刺激的な講演会となりました。
    特にスタートアップを考えている方々には、大いに参考になったと思われます。
    もちろん多くの皆様にも、外からは伺い知れない様々な側面を知っていただけたことと思います。会場参加者70名、オンライン参加者47名。

    小林氏 秦氏 工藤氏 有馬氏

    17:15からは、会場を移して同窓会員限定のパネル討論会を開催しました。
    講演会の4名に再びご登壇いただき、モデレータ大谷淳一氏(大谷技術士事務所)による司会により、AIやスタートアップに関する同窓会参加者からの鋭い質問と各ご登壇者の多分に裏話を交えた4者4様の受け答えに、リアル会場ならではの盛り上がりを体験することができ、同窓会ならではの良さを実感しました。中でも関心の高い「AIはどこまで人間に取って代われるか」については、講演者の皆様異口同音に人間にしかできないことの重要さをお話しされたことが、印象的でした。参加者35名。

    これに引き続き懇親会が開催され、安田名誉教授による乾杯のご発声をいただき、講演者を囲んでざっくばらんな懇談がそこここで見られ、また新理事長に就任された土井氏からのご挨拶をいただきました。

     

     

    なお、これら従来からのイベントに加えて、当日13:00~14:30に電気系会議室2にて、今年初の試みとして電気系就職室とのコラボレーション企画「電気系先輩と語る/スタートアップに挑む」が開催されました。
    メインスピーカーは講演会にも登壇いただいた小林氏、司会は大谷氏、更に夏秋嶺氏(東京大学)の協力で、電気系学部2年から博士1年まで14名の参加を得ました。小林氏からの「すごいアイデアを思い付いたと思っても、同じことを考えている人が世界に1000人はいる」「まず大手に入社して仕事の進め方などを学んでからのほうがスタートアップしやすい」「大きな金額の投資をいきなり受けると後で身動き取れなくなる」といった、示唆に富んだお話が多々ありました。あらかじめ参加学生からの各種質問が提出され、それに答える形での1時間半はあっという間に過ぎ、内容の濃いものとなり、スタートアップに限らず広く今後の就職を考えるうえで大いに参考になった様子でした。

    (落合、大谷記)

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