マッターホルンを眺める/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2011年度, class1955, 消息)
マッターホルンはスイスとイタリアの国境に聳えるピラミッド状の巨大な岩の塔で標高は4,478m。
登山基地であり、有名な観光地でもあるツェルマットから見える左側の面が東面、右側の面が北面で、北面はアイガー、グランドジョラスと共に三大北壁と呼ばれている。
初登頂は1865/7/14、エドワード・ウィンパーらのイギリス隊によるものであるが、下山中の滑落事故により登山隊7人のうち4人が死亡するという悲劇に見舞われている。
過日放送されたNHK「グレート・サミッツ」では女性ディレクターがガイドに導かれてマッターホルン登頂に挑む姿が克明に捉えられていた。急峻な岩登りがしばらく続いた後、固定ロープを使った150mの急坂登り、続いて傾斜が60度以上ありそうな氷壁登り、最後は稜線の狭い尾根道を歩いて頂上へ。見ていてハラハラさせられる場面続出だったが、それをハイビジョンカメラでチャンと撮すのだから大したものである。
2000年6月、高校同期の仲間と一緒にスイス~フランスを旅した際グリンデルワルトからツェルマットに回って一泊した。ツェルマットは環境保護のためにガソリン車の乗り入れが禁じられているので、我々は一つ手前の駅でバスから電車に乗り換えてツェルマット入りした。駅前の広場では残念ながらマッターホルンは雲に隠れて見えなかったが、しばらく歩いて橋の所に来るとバッチリ。いきなり“マッターホルンが目に飛び込んできた”という感じだった。
その後は展望台でもホテルの近くでもよく見え、日が暮れるまでじっくり眺め、たっぷり撮ることができた。しかし翌朝、朝焼けの写真を撮ろうと暗いうちに起きてホテルのベランダで待機したが、残念ながら全くダメだった。ツェルマットで1週間粘ってもマッターホルンを拝ませてもらえなかった人がいるという話を聞いたことがあるが、我々は一泊しただけで存分に楽しめたので大変ラッキーだったと言えよう。
(画面右下、矢印が4つあるキイを押すとフルスクリーンモードになる。戻りはEscキイ)
2011年6月1日 記>級会消息
マッターホルンのビデオと写真を懐かしく拝見しました。小生1998年7月に訪れましたが、曇りのため眺めることができず、写真がありません。展望台には行きましたが、モンテ・ローザだけが見えました。翌日早朝から出発間際まで橋の上から待ち続けましたが、姿は山頂がかすかに見える位で、うらめしく思いながら立ち去りました。この旅行で、ユングフラウとモンブランは快晴に恵まれました。マッターホルンだけは初めてでしたので一層残念でした。
コメント by 大橋康隆 — 2011年6月4日 @ 09:40