軽鴨ミステリー/森山寛美@クラス1955
記>級会消息 (2010年度, class1955, 消息)
軽鴨といえば,東京は千代田区の三井物産プラザ池から大通りを横切って皇居和田蔵堀への親子行進が思い出されます。
インターネットで三井物産の「カルガモ日記」を見てみると,「カルガモレディが机の横に設置されているモニターで池を監視し,何かあればすぐに池に飛んで行き,カルガモの様子を簡単に日記につけ,写真を撮っている」とあります。1988年から1991年の「初代カルガモレディから始まって,2008年からの5代目カルガモレディまで継続されているとのことですが,「2008年7月10日に9羽誕生,7月15日に7羽がお堀に渡りました」以降の日記がなく,25年続いた観察も事業仕訳の対象になってしまったのかと勘ぐってしまいます。このところ話題性が薄れてきたのも事実ですが。
小生の近所にあった荒地を整地造成し,洪水防止用の調整池ができたのは10年ほど前になりま。現在この造成地には大型店舗やスポーツセンター兼マンションなどが建ち並び騒然としていますが,造成当時は車も殆ど通らず,静かで散歩に適した場所でした。春には揚げ雲雀のさえずりが聞こえ,調整池には軽鴨の子育て風景が見られました。
ビデオを初めて間もないころで,使用したカメラは,テレビのコマーシャルでお馴染みのソニーの「メガピクセル・ハンディカム」でした。これで,調整池のある大山台公園の四季を約1年に亘って撮ったのですが,幸い3組の軽鴨親子の子育てを撮影することができました。この調整池はビデオにもあるように周りが落差のある階段状になっており,どこで抱卵し,どこでデビューまでの時期を過ごしたのか全く見当がつかず,現在も小生にとっては「ミステリー」のままです。また,子鴨12羽,14羽,4羽の3組の親子を観察できたのも偶然とはいえラッキーな経験でした。
この2003年を境に関発が進み,ごく近所での建設工事,また急な人出増加によって軽鴨の子育てには不向きになったようで,2004年以降子育ては見られなくなりました。
2010年10月21日 記>級会消息