総合写真展受賞報告/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2008年度, class1955, 消息)
(財)国際文化カレッジ主催の第12回総合写真展(規定テーマは「季節を写す」)に応募し3点の作品を出品した所、1点が佳作、1点が入選との通知を受けた。
写真展やコンテスに応募したのは何しろ初めてで、上出来だと思っている。10月16日~30日の間上野公園の東京都美術館に展示されることとなったので報告する。
(1)佳作「泳げないよー」:横浜伊勢佐木町商店街の鯉のぼり風横断幕を 主題にした作品
最初は普通の鯉のぼりを撮すつもりだったが、なかなか気に入ったものに出会えなかったので伊勢佐木町商店街の鯉のぼり風横断幕を狙うことに方針変更。通りを行ったり来たりしながら縦位置、横位置合せて50カットほどを撮影、最終的に左の写真を選んだ。
ポイントは
①赤い“鯉のぼり”が目立つ位置にありバランスも良い(タイトルの「泳げないよー」を強調するために両端のロープをしっかり撮したかった)
②“鯉のぼり”の列が逆三角形の構図で遠近感がよく出ている
③右下のカップルがちょうど良い位置に来てくれた、など
(中央下の女性は邪魔だがやむを得ない)
(2)入選「さくらチャンおめでとう」:横浜大岡川プロムナード桜まつりの
ぼんぼりを主題にした作品
桜の名所大岡川プロムナードでは毎年さくら祭が行われ、両岸の桜並木には数千個のぼんぼりが飾られる。企業、団体、飲み屋などの名前を書いたものが多いがたまに個人名のもある。
桜を撮すつもりで歩いていた所偶然このぼんぼりが目に留まり、良い被写体に出会えたと立ち止まって数カット撮影。ふと気がつくと下に女性が佇んでいて傍のベビーカーでは女の子が眠っていた。女性は「やっと見つけたのですよ」と言っていた。ぼんぼりの数が多いので“ウチのぼんぼり”を探すのに苦労したらしい。その日はまだ桜も三分咲き程度、また青空の色も冴えなかったので数日後に出直して撮ったのが右の写真である。
日本で一番素晴らしい季節に生をうけ、「さくら」という素敵な名前をつけてもらい、めでたく1才の誕生日を迎えたさくらチャンの幸せを祈りたい。
総合写真展は全国公募の非常に大規模な写真展で、昨年の例では展示点数約3,000点、東京都美術館の2階から地下2階まで展示作品が並べられていた由。そのため展示場所を探すのも一苦労らしく、検索サービスの世話になるのが賢明とのこと。見に行って頂ける方はそのあたりのことも考慮してお出かけ願いたい。
2008年10月6日 記>級会消息
受賞おめでとうございます。静止/動画に関係なく,作品の魅力はイメージそのものもさることながらタイトルも含めた総合的なものだと思います。この作品の場合,題材とタイトルのマッチングが絶妙と思います。
コメント by 森山 寛美 — 2008年10月6日 @ 14:17
動画のプロに褒めてもらって恐縮!!
コメント by 大曲 恒雄 — 2008年10月6日 @ 16:55
素晴らしい作品、一度見たら忘れられない作品。
何が素晴らしいかって?貴兄の童話、好奇心、澄んだ目、ヒューマニズム、ユーモア、フットワーク、50カットと現場へ2回、なにもかもだよ。みんなこれらを失って行くものだから、眩し過ぎてまともに見れない、或いは見ようとしないとすら思える。
街の人も喜んだでしょう。さくらちゃん幸せ! 伊勢佐木町の鯉たちも頑張り甲斐があったなあ!
僕の大好きなドアノーをおもいだしました。
コメント by 東島 俊雄 — 2008年10月10日 @ 08:39