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  • クラス1953新(昭28新)

    【2008年を迎えて /工藤 康】

    年明け早々、ニューヨークでは原油が1バレル100ドルをつけた。日本に乏しい天然資源・エネルギ・食料の三つが軒並み高騰するという手ごわい試練の時代が幕を開けたのだろうか(日経1月4日「春秋」)。同じ日の「経済教室」に堺屋太一氏が次のように書いている。「十九世紀以来、世界を蔽って来た近代工業社会をリードしたのは、物財の豊富なことが幸せだ、という信念である。(中略)ところが、八〇年代から文明が変わり出した。(中略)人間の本当の幸せは、物財の豊かさではなく、満足の大きさではないか、(中略)だからこそ、九〇年代以降の世界では、主観的な宗教が力を持つようになり、社会的に認められた知価ブランドが巷に溢れ、非現実的なお伽話の映画や小説が大流行している。私の指摘した知価革命である」と。しかしながら、知価革命や情報化革新は、衣食足りての上の話である。衣食を脅かすエネルギ・食料危機が目前に迫っていることに気が付いていないのだろうか。

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