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  • クラス1953新(昭28新)

    【視力障害に挑戦(3)/錦織 孜】

    「パソコンと光るキーボード」

    パソコンとはもう20年以上の付き合いである。自分で取ったメモが読めないほど字が下手だった悩みはほぼ解消した。目が悪くなって読むことにも苦労するようになると、パソコンに読み込んで拡大して読むのが当たり前となった。

    パソコンのディスプレイは20インチ以上で高コントラストに設定できるものを選んだ。キーボード上の文字がはっきり見えないようになってから光るラベルをキーに貼り付けて位置が分かるよう工夫した。

    目が悪くなってからインプットミスや誤変換が増してきた。修正のために「Del」「BS]キーの使用が当然増える。キー上の文字が良く見えなくでも、寫眞で右から4つ目の1段目と2段目のキーが金色に光っているがこれが「Del」「BS]キーである。句読点を表す金色マーク、「長音ー」と「括弧()」は数字のセロの右左にあるので{0}を光らしている。その他矢印キー、カタカナ変換キーなど自分流に光るマークを付けて、目を余り使わずに入力できるようにしている。このヒントはネット検索で、加齢黄斑変性症で悩む方が家の中の電気のスイッチに白いテープを貼ったと書いていたのを見て思いついたものである。

    「小型望遠鏡、ルーペ、コンパクトカメラ」

    日頃携帯していないと困るもの3点が上記のものである。バス停で、来たバスの行先・経路がわからないことがある。今日も失敗した。時間通りに来たバス、行先も確かめたバスなのに、経路の違ったバスだった。仕方なく終点まで乗って、電車で目的地へ行った。

    外で見えなくて困るもの:近づいてくる自動車、横断歩道の信号、バスの路線番号と行先表示、駅のホーム案内、ビルの名前、、・・・・こんな時には小型の望遠鏡か双眼鏡が助けになる。倍率よりも広視野で近距離で焦点を素早く合わせられるもので接眼部が大きなものが使いやすい。星座観察用の双眼鏡を見つけた。倍率2.1倍で対物レンズ経42mm、接眼レンズの径20mm程度で目にさっとあてて見える。小型の割には410gと重く、長時間首につるすと肩が凝る。小型望遠鏡は70gと軽く携帯には便利だが、やや高倍率(5倍)で視野9°と狭いため、バスのように動く目標物を探して焦点を合すの時間がかかる。バスの行先が確認できないうちに到着してしまう。固定した表示板には向いている。

    普通のメガネのようにかけて見えるものがあればと思う。

    ルーペは手元にある書類の確認や記入するときの必須道具である。ただし、医療や薬局窓口で行われるアンケート用紙への記入は私にとって難事業のため、先方に記入をお願いしている。

    寫眞左のルーペは昨年購入したドイツのE社の製品で、非常にクリアなレンズで、明るいLED付で、3.5x 10D 250 の表示も使う人の立場にある。レンズの度数を示す10Dは逆数がら焦点距離は0.1mで、250は目とレンズの適正距離は250mmである。レンズの焦点10cmにものを置いて、レンズと目の間を25cmにはすると像は3.5倍に見える。きちんとした使い方の表示である。寫眞右のルーペは3.5倍の補助用のもので、ポケットに入れて持ち歩いている。

    ショーウィンドウに展示されている品物の値段とか説明内容を見る場合、望遠鏡では近すぎ、ルーペでは遠すぎて使えない。こんな時ズーム機能付きのコンパクトカメラでズームアップしてみる、または寫眞を撮ってズームアップしてみることができる。

    お詫び

    視力障害者に少しでも見える手立てがあればと思い、経験を並べたものです。つまらない記事となってしまったことをお詫びします。(完)

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