同窓会の皆さまへ/浅見徹、多田邦雄
区>運営, 記>寄稿 (class2012, class2013, 五月祭)
平成22年度電気系正専攻長 浅見 徹
東京大学電気系同窓会理事長 多田 邦雄
立春が過ぎ、いくらか寒さもゆるみ、皆様方におかれましては、ますますご健勝の事とお喜び申し上げます。また、同窓会の運営に関して、いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。
ケータイ文化が花盛りで、ITサービスも完成期にあるこの頃ですが、それらは、主に通信、デバイスや情報といった電気系分野の研究成果に支えられています。しかしながら、東京大学電気系学科に対する教養学部(駒場)学生の人気は、ここ10年低下しており、今年度は、史上最悪の進学振り分け結果となり、専攻長としてもまことに遺憾に思っております。すでに、駒場学生に対する学科説明の充実や五月祭等での研究室の一部公開など、電気系の魅力を発信する努力を続けておりますが、より一層の努力が必要と感じておりました。
このような折、電気系に進学した学生からも、電気系の魅力を発信するという機運が、自発的に出てまいりまして、先日の電気系相談会では、特別に時間を取って学生が、彼らの企画を説明するという機会を持ちました。この様なことは、過去にもなく、昨今、脆弱な学生が多いと嘆かれている中で、この様な、“骨太な”学生がいることを知り、大変頼もしい限りです。まだ固まっていない部分も多々ありますが、その計画も、電気系の単なる展示といったものではなく、講演会を企画するなど、積極的に情報発信をしようとする姿勢が見られ、電気系学科としても、研究室公開・企画で積極的に協力し、さらに、充実したものとなるよう、検討を進めております。この様にして、今年の五月祭を例年になく盛り上げ、駒場の学生のみならず、その家族、あるいは受験生にもアピールしていけたらと考えております。また、なによりも、学生から自発的に出てきた機運を育てることが、学生の資質向上に繋がればと思っております。電気系同窓会活性化ワーキンググループにおきましても、彼らの情熱に対して少しでも力になろうとの意見が出て参りました。
つきましては、当該学生が同窓会会員の皆様方に、募金へのご協力をお願いすることになろうかと思いますが、上記のように近年にない向上心と行動力を持った学生たちですので、是非、暖かいご支援を賜りますよう、電気系専攻及び同窓会を代表して、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、電気系同窓会のホームページに、電気系3年生が書きました「2011年五月祭へ向けて」という記事が掲載されております。是非、お読みいただき、彼らの志をお汲み取りいただけましたら幸いです。