ニースから東方への旅/大橋康隆@クラス1955
記>級会消息 (2018年度, class1955, 消息)
2003年8月に南フランスを旅行した。8月1日12時5分に成田空港を出発し17時20分にパリ到着、18時30分に国内便に乗換え20時5分 にニース(Nice)に到着した。
エズで昼食を楽しみ、再びバスでニースに帰り、今度はフェラ岬に行くバスに乗った。フェラ岬には、(写真4)のような美しい港があるが、数多くの別荘があり、強い太陽を浴びながら、あちこち歩き回り、時間が経過するのを忘れてしまった。バスでニースに帰着した時は、既に薄暗くなっていた。家内が疲れたと言うので、長距離バスターミナルで少し休憩してから、ホテルに帰着した。ホテルで夕食をとり、売店で 500ml の飲料水を3本購入したが、間もなく売切れになってしまった。今考えると全く幸運であった。帰国後、新聞を見て驚いた。この夏の異常気象で、フランス全土では1万5千人の方々が熱中症で亡くなっていた。
8月3日朝8時にニース駅を列車で出発し、20分後にモナコ駅に到着した。駅地上出口から坂道を登って、モナコ大公宮殿を訪れた。(写真5)モナコ大公レーニエ3世と結ばれたグレース・ケリー公妃の悲劇を回想して、感無量であった。暫し周囲の景色や、海洋博物館を撮影してから、11時には再び宮殿前に戻り、正午に行われる衛兵の交代を撮影した。(写真6)すっかり満足して、モナコ大公宮殿の北にある熱帯公園を訪れた。ここからモナコヴィル地区を見下ろして撮影した。(写真7)
再びモナコ駅に戻り、14時半に列車に乗り東方に向かい、1時間10分後にマントン駅(Menton)に到着した。駅からヴェルダン大通り(Av. de Verdun)を南下して、海岸沿いの太陽の遊歩道(Promnade du Soleil)を東方に進み、ジャン・コクトー美術館を訪れた。(写真8)廃墟のようになった海辺の要塞を、コクトーが美術館に改装したもので、ユニークな美術館となった。美術館を見学後、太陽の遊歩道を西方に1.5km 歩き、カルノレス宮殿を訪れた。昔は、モナコ大公家の夏の宮殿であったが、現在はマントンの美術館になっている。庭園も樹木が鬱蒼として、昔の貴族の栄華が偲ばれる。再び太陽の遊歩道を東に1km 進み北方に曲がり、ヴェルダン大通りから東方に向かいビオヴェ庭園(Jardin Bioves)からマントン旧市街を撮影した。(写真9)高く聳える塔はサン・ミッセル教会(St.Michel)である。
更に、ヴェルダン大通りを進み、マントン駅に戻り、19時の列車でニースに帰る予定であったが、列車が出ないというので、止む無く北東の長距離バスターミナルに行き、無事バスに乗車した。ところが出発して間もなく停車し、係官が乗車してきて外国人乗客はバスから降ろされ、厳重なパスポート・チェックを受けた。近くの山で山火事が発生し、テロではないかと疑われたようだ。幸い、降ろされた外国人乗客は全員OKとなり、無事ニースに帰着した。
2018年8月1日 記>級会消息