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  • ラトヴィアの旅/大橋康隆@クラス1955

    6月29日午後、リトアニアから国境を越えてラトヴィアに入国して間もなく、「バルトのヴェルサイユ」と称されるルンダーレ宮殿(写真1)に到着した。


    幸運にも、当日はイベントの開催日で、中世の貴族の衣装を気飾った紳士淑女を撮影する機会に恵まれた。(写真2 )内部の広間は豪華であり、窓からは素晴らしい庭園が目を楽しませてくれる。すっかり好い気分になって、一時間半バスに乗って、ラトヴィアの首都リガに到着した。
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    $00A0写真1 宮殿全景 $00A0写真2 宮殿内部 $00A0写真3 宮殿庭園
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    $00A0写真4 大聖堂 $00A0写真5 三人兄弟 $00A0写真6 スエーデン門

    6月30日午前は、リガの市内観光をした。先ず大聖堂(写真4 )を訪れ、順次三人兄弟(写真5 )、スウェーデン門(写真6)、火薬塔(写真7)、猫の家、ブラックヘッドのギルド(写真8)、を見物した。最後の広場に到着した時、本日の悲劇の前兆が訪れた。ツアーメンバーで最年少40才代の女性が、バッグから現金とカード3枚を抜き取られたのである。
    添乗員と現地のガイド(女性)は直ちに本人を連れて警察に向かったが、中々帰って来ない。漸く現地ガイドだけ帰ってきてレストランに向った。ツアーメンバー16名の内訳は、男性4名、女性12名でカップルは2組だけだった。バルト3国を訪れるだけあって全員海外旅行に慣れたベテラン揃いである。ガイドがレストランの名前を教えておけば、無駄な時間を過ごすことはなかったと思う。レストランでまたトラブルが起きた。現地ガイドは全員に肉料理を注文した。ところが、女性の一人はベジタリアンで、肉料理は食べられない。見かねて現地ガイドと英語で交渉し、一人分だけ別の料理に替えてもらった。

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    $00A0写真7 火薬塔 $00A0写真8 ギルド $00A0写真9 開会式

    本日は5年に一度しかない「ラトヴィアの歌と踊りの祭典の開会式」が公園で、21時~24時まで開催される。このツアーのハイライトなので、早目にホテルに帰り休養をとった。
    17時半にホテルを出発したが、公園に到着すると参加者は未だまばらであった。予定では早目に見物の場所を確保して、日本から持参したビニールシートや携帯チェアで待機するはずであった。ところが、現地ガイドが愛国心を発揮して、通常は見られない所を案内すると言いだして、川の対岸のスターリン時代の港の建物や像が見える場所に連れ出し、2時間近く時間を浪費した。メンバーは良い座席が無くなるのではと言いだしたが、添乗員は現地ガイドに従った。昼間の掏摸事件の弱みで強く言えなかったらしい。公園の式典がある池に戻った時は、既に薄暗くなり大勢の人達で埋め尽くされ、池を取り巻く小道のベンチに座らせられた。現地ガイドは「小道の前をパレードが通り、背後の樹間でダンスがある。列席のVIPや、パフォーマンスの映像は池の入口のスクリーンで見えます。」と出まかせを言った。しかし、暗い小道の前にパレードが来ることはなく、背後の樹間ではダンスもなかった。スクリーンの映像は大半がコマーシャルであった。止むなく人垣に潜り込んでパフォーマンスの一部を撮影したのが(写真9)である。年配のご婦人は大きなビデオカメラを持って来たが、真っ暗な闇ばかりで、日本で編集を楽しみに待っているご主人に説明のしようがないと怒っていた。ホテルに帰るバスに乗ったら、現地ガイドが「5年後にまた来てください。」と挨拶したので一層怒りが増幅した。5年後には生きていないかもしれないし、生きていてもこんなツアーには参加できないであろう。英語は話せるが、自分の役目は何であるか、お客は何を望んでいるか、を理解していない現地ガイドのために、千載一遇の機会を逃してしまった。その後、別のツアーに参加した人達から「良好な場所を早くから確保して、満足なビデオや写真を撮影できた。」と自慢話を聞かされた。

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    $00A0写真10 トゥライダ城

    7月1日午前は、朝寝坊をしてゆっくり市内観光をしたが、参加者の落胆は顔に現れ、添乗員に気の毒であった。一昨年クロアチアのツアーでも同じ添乗員で、宗教歴史に詳しい方であった。午後は、バスに一時間乗り、ラトヴィアのスイスと言われるスィグルダに到着。赤レンガが美しいトゥライダ城を見学した。(写真10 )元気を出して、本丸の頂上に登り、四方のパノラマを楽しんだ。夕方リガに帰ると、民族衣装の少女達の姿があちこちで見られた。「歌と踊りの祭典」は市内の各所で一週間行われるそうである。

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