ザルツカンマーグート/小林凱@クラス1955
記>級会消息 (2011年度, class1955, 消息)
先日大曲兄がハルシュタットの美しい風景を紹介されて大変懐かしく拝見しました。
ここを5年前の秋に訪れてから、すっかり記憶の底に仕舞っていたのが改めて呼び起され、Blogへの投稿を思い立ちました。この地方の歴史は既に述べられているので、今度は訪れた町や村の風景を写真を中心に紹介しましょう。
ザルツカンマーグート (Salzkammergut)はオーストリア北部、ザルツブルグの東にあり山と湖水が織りなす美しい風景の地方で、大凡の位置を地図で示しておきます。(Photo1) (Ref; http://www2.famille.ne.jp/)
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今回はその中で、モントゼー、ヴォルフガング湖とザンクト・ギルゲン、そしてハルシュタットの3か所を廻った記録です。幻想的な湖水は見れなかったが、何処も穏やかな秋の日で静かな風景を楽しみました。
旅の起点ザルツブルグからモントゼー(Mondsee)までバスで小一時間の距離。ここは月の湖の意味で町の人口は3000人余り、山と湖に挟まれた古い町を想像していたら、意外に平坦で開けた街並みでした。何はともあれここは映画「サウンド オブ ミュージック」のロケ地として知られていて、そのせいか町の印象も何か明るく新しい。(Photo2)
町の中心の広場正面には教区教会 (Pfarrkirche St.Michael) がでんと控えて居て、ここでマリアとトラップ大佐の結婚式が撮影された。教会の歴史は12世紀に遡ると言うが、今の外観は明るい黄色でとても綺麗です。この広場を囲んで宿屋やレストラン、さらにその横には貴族の館を改修した様なホテルもある。この様な静かな小さな町にそんなに多くの人が来るのかと気になったが、又別の季節もあるのでしょう。(Photo3)
町の中心部から少し歩くとすぐ街並みは消えてMondseeに出る。湖面に山を映して私が思っていた風景が現れたと喜んで、良く整備された湖畔を散歩した。空気が澄んで気持ち良く、そこで一組のご夫婦がゆっくり寛いでいる様子がいかにもこの場にふさわしく、失礼して後姿を風景に取り込ませて頂いた。 (Photo4)
モントゼーから東へ進むとヴォルフガング湖に出会う。南北に狭く東西に長く伸びた湖で、その西端にザンクト・ギルゲン(Sankt Gilgen)の町がある。モンドゼーと似た人口だが雰囲気は違って、山と湖に挟まれた静かな町全体にメルヘンの雰囲気を感じ、そしてモーツアルトの色濃い町です。湖から直ぐ近くにモーツアルトのお母さん、アンナ・マリアの生家があり、記念館(Mozarthaus)として保存されている。(Photo5)
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この先を進むと小さな広場にこじんまりした町役場があり、何かチョコレートの家を想像させる建物です。広場の中心には少年時代のMozartがバイオリンを奏でる像があり、 周りの家や店も似た雰囲気を漂わせていた。(Photo6)
この町の墓地にはまるで公園の花壇の様に花が咲いていて、大曲兄Reportのハルシュタットの墓地も美しかったが、此処もまた違った美観でした。 (Photo7)
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$00A020C初頭にベルリンでヒットしたオペレッタに「白馬亭にて」があります。その舞台がヴォルフガング湖北岸の町ザンクト・ヴォルフガング(St.Wolfgang)で、此処にあるホテル Im Weissen Roessl(白馬亭)は今も老舗リゾートとして人気が高い。
ラルフ・ベッキナー作のオペレッタはホテルの女主人とボーイ長の恋を軸に、幾組もの男女が織りなす(他愛ない)恋の駆け引きや村人との交歓が、数々の美しい歌に乗せてこの湖畔に展開する楽しい物語です。日本オペレッタ協会のレパートリーでもあり、私も1993年に王子北とぴあでの公演を見ました。その時の記憶からこの地を旅することになった時、ザンクト・ヴォルフガングにも立ち寄れぬのか聞いて見ました。
これは残念ながらNOで、モントゼーからザンクト・ギルゲンを経てハルシュタットに通じる道が、ヴォルフガング湖の南岸を走るので、白馬亭に行くにはずっと回り道するか渡し船かで時間が掛かり、周遊メニューには乗せにくい様です。しかしこのホテルは雰囲気が良くて、ここに的を絞って滞在する休暇や新婚旅行には人気があると言って居ました。 ハルシュタットへ向かうバスの中で、対岸の町の教会(鐘楼がある)の隣が Im Weissen Roessl だと教えられました。
ヴォルフガング湖の東端から道をぐっと南東に向けて進むと、ハルシュタット湖とその南端にあるHallstatt村に着きます。ここは湖と村そのものが世界遺産に登録されて、日本でも人気が高くTV番組にもしばしば登場する処です。
バスを降りて湖岸に沿って歩くと直ぐ目の前にハルシュタット村が現れて来て、教会の尖塔を背景に切り立つ山と湖のきりりと引き締まった風景はどこから見ても様になる。(Photo8)
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湖岸の一本道はすぐ村に入り、みやげ物屋の近くで少し山の斜面を登った処にある店で、遅めの昼食をとりました。そこから更に奥へ進むと教会のあるマルクト広場に出る。この広場をぐるりと囲んで美しく建物が並んでいて、おそらくその中に大曲君の泊まったホテルも在るのかと推測します。秋の陽が静かに広場を照らしていて、その中の店のテラスでは人々がゆっくりと午後のお茶を楽しんでいる様子が、もう暫くして夕方にはハルシュタットから引き上げる私には羨ましい景色でした。(Photo9)
2012年2月11日 記>級会消息
うっかり見逃してコメントが遅くなってしまいました。ザルツカンマグートと言えばなんといってもサウンドオブミュージックの印象が強烈。和やかなエーデルワイスの歌に始まりながら最後はドイツ軍からのきわどい逃走。それにまつわる湖や教会などたくさんの写真を見せていただき、大曲さんのハルシュタットの記事と合わせてあらためて6年前の旅を懐かしく思い出しました。
なお小生はハルシュタットからの帰り道、ザンクト・ウルフガングの街から蒸気の登山電車に乗ってトコトコとシャフベルグの山頂まで行きました。山頂のホテルで夕食をしながら眺めた南のウルフガング湖、北のアッター湖など、その向こうにひろがるチロルの山々は夕日に映えて素晴らしい眺めでした。
コメント by サイトウ — 2012年2月9日 @ 13:11
小生のチョンボで斎藤さんにご迷惑をおかけして済みませんでした。
実は、編集の最終段階で画面の確認をするため実際にブログ画面に表示してチェックするのですが、その時に混乱を避けるため日付を1~2ヶ月バックさせて表示させます。このレポートは1月6日付に変更して表示し、チェック完了後非公開とするはずだったのですが、うっかりしてしばらく表示されたままになっていました。そこを斎藤さんが目ざとく見つけられて上記のコメントになったわけです。
従って、コメントの頭の部分が少々不自然ですが、コメント本体は問題ないのでそのまま表示します。
コメント by 大曲 恒雄 — 2012年2月10日 @ 23:20
小林兄の懐かしい写真と、2000年8月に旅行した時に訪れることが出来なかったモントゼーの写真を堪能させてもらいました。小生は斉藤さんと同じ方向に旅行したようです。ハルシュタットからゴウザウ湖、バートイシュルを経由してザンクト・ヴォルフガングを訪れました。蒸気の登山電車でシャフベルグの山頂に登り一泊しました。翌日、渡し船でザンクト・ギルゲンを訪れ、photo 6 の Mozart像などを見物してから、ロープウエイで山に登り、美しい景色を眺めました。渡し船から、白馬亭を眺めることも出来ました。
コメント by 大橋康隆 — 2012年2月11日 @ 21:37
皆さん方ハルシュタットの後ザンクト・ヴォルフガングを訪れ、そしてあの登山電車(SLですか)で登って山頂のホテルに泊まるという、ザルツカンマーグート最高の景色を楽しまれた由で羨望の極みです。
コメント by 小林 凱 — 2012年2月13日 @ 21:39