「三号館お別れ見学会」に参加した/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2010年度, class1955, 消息)
5月8日に開催された「三号館お別れ見学会」に参加し、写真を沢山撮ってきた。
当日配布された資料(*1)によると工学部三号館は震災復興計画の一環として、一号館、四号館、六号館に続きS.16/7(1941)に建てられたそうで築69年になる。また、やはり岩崎氏の書かれた「5角形の工学部3号館」(*2) にはこの建物が何故5角形なのかについて伊藤氏のユニークで説得力のある説明が載っている。
(*1)岩崎敏夫:「3号館70年」
http://todaidenki.jp/hist/?p=401
(*2)岩崎敏夫:「5角形の工学部3号館」
(同窓会ホームページ「セピア色の三号館」コーナー」)
当日の説明では、“新三号館”は低層階に今の面影を残す設計になっており、2~3年後に完成予定、正面玄関は弥生門側になるとのこと。
(写真2~4)は三号館玄関上のプレートを大写しで撮ったものである。
これまでじっくり眺めたことはなかったが改めてよく見ると大変貫禄(?)があり、歴史の重みのようなものを感じる。
左側のプレート(写真3)で上下の色の差はその歴史の差なのだろうか。
(それにしても下のプレートは黒過ぎる。実は弥生門側の玄関上にも同じプレートがあるが、これほど黒くはない。環境の差らしい)
上記の(*2)によると三号館は電気工学科・船舶工学科の建物として建てられたそうだが、右側のプレート(写真4)は船舶海洋工学科となっており、オリジナル版(?)でないことが分かる。しかもこの2枚のプレートだけ左からの横書きである。
(写真6)の「受付と反対側の壁面」には就職情報が貼ってあった思い出がある。この壁の向こう側が我々の“ホームルーム”だったが、残念ながら見学コースに入ってなかった。
(写真1)全景 | (写真2)中央の プレート |
(写真3)左側の プレート |
(写真4)右側の プレート |
(写真5)受付側の 壁面 |
(写真6)受付と 反対側の壁面 |
見学会は10人程度集まった所で逐次グループ編成し、説明者が引率して歩くというスタイルで行われた。小生の参加したグループには母親と一緒に参加したチビッコ2人もいて熱心にメモをとっていた。当然将来は東大の理系コースに進むものと期待される。
(1)見学ツアーはまず1階の34号講義室からスタート(写真7):この部屋は入り口を入って左、廊下を挟んで受付の反対側にあり、昔世話になった記憶はない。机と椅子が新しいのが先ず目に付いた。いつ頃からこのスタイルになったのか質問したら1990年頃かららしいとの回答だった。
(2)次は地下実験室:昔より整然としている印象を受けた(写真8,9)。棚の中に鎮座している水銀整流器(写真10)が目に付いた。下の説明には日立製作所製と書いてあった。
(写真7)34号講義室 | (写真8)地下 実験室(1) |
(写真9)地下 実験室(2) |
(写真10)水銀整流器 | (写真11)周波数 変換機(?) |
(写真12)2階に 上がる階段の踊り場 から見た眺め |
(3)2階に上がり右奥の31号講義室へ(写真15):昔図書室や製図室があった一郭の更に奥、廊下の突き当たりでここも全然記憶無し。ガランとした大部屋で、入り口に「22年4月1日以降この講義室は使用できません」と掲示が出ていた。(写真16)はこの部屋から中庭を見た眺めでビアガーデンが開けそうな感じ。
(4)31号講義室奥の扉を開けると三号館西側の廊下に出る。その間に数段の上り階段あり。この段差のことについて(*2)に記述されているが、西側部分は前にあった建物を壊さずに残しタイルで覆ってあるためとのこと。しばらく行くと数段の下り階段があり“本館”の南廊下延長部分((写真13)の右下227C付近)へと繋がるが、床面の高さの違う二つの建物を直接強引にドッキングさせて階段をつけただけという感じ。開口部の上1/3くらいは塞がっているため階段を下りる時に気をつけないと頭をぶっつけてしまいそうだった。
兎に角初めて三号館を一周した。(*2)にも出てくるが、建物が五角形なので歩いていて自分がどのあたりにいるのか分からなくなる感じがした。
2階正面の階段付近に戻り見学ツアー終了(写真17)。
(写真13)2階の 平面図 |
(写真14)2階に 上がって左側の廊下 |
(写真15)31号講義室 |
(写真16)31号 講義室から見た 中庭の眺め |
(写真17)教官室の 前で終了ミーティング |
(写真18)弥生門側 からの眺め |
2010年6月1日 記>級会消息
沢山の写真、有難う御座いました。懐かしい気持ちで拝見しました。ただし、どの写真を見ても昔のイメージがわいて来ません。つまり、すっかり忘れています。建物の形も地下実験室も、云われて見て「ああ、そうだった」という感じで、55年の歳月の長さを改めて実感しています。
コメント by 寺山進 — 2010年6月1日 @ 14:30