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  • チェスキー・クルムロフ城/大橋康隆@クラス1955

    2005年8月9日AM9:00にターボル(Tabor)から列車で出発し、AM11:28に、今回のチェコ旅行の最大の目的地であるチェスキー・クルムロフ(Cesky Krumlov)の駅に到着した。

     図1:クルムロフの地図(a).jpg  写真1:最初に眺めた城の塔.JPG
     図1:クルムロフの
          地図
     写真1:最初に眺めた
          城の塔

    駅は現地で入手した地図(図1)の北方にある小高い丘の上にあり、列車から降りた乗客は、アッという間に迎えの車やタクシーに乗って姿を消した。市バスが来るはずだが、家内と私以外は誰も待っていない。痺れを切らして遂に車付きのリュックをガラガラ引っ張って、蛇行する坂道を1.5km降りて行った。そこから旧市街に入るには石段がある。止むなくリュックを担ぐ羽目になり、すっかり頭にきた瞬間、樹間から素晴らしいお城の姿が現れた。思わずカメラを取り出して撮影した写真を掲載する(写真1)。現地時間にカメラの時計を修正するのを忘れていたので、7時間だけ時間を遅らしてAM 11:54に撮影したことになる。ブディェヨヴィツェ門を通り抜け、旧市街に入ると石畳でリュックの車の音が一段と大きくなる。やっとの思いで川辺のホテル・ドヴォジャーク(Dvorak)に到着した。

    写真2:城の塔から眺めた旧市街.JPG   図2:城の橋から眺めた城の塔(a).jpg
     写真2:城の塔から
        眺めた旧市街
     図2:城の橋から
       眺めた城の塔

    早くから城の塔が見える部屋を予約していたので、2階の窓から見上げると川の向かい側に聳える城の塔が現れた。
    リュックを部屋に置いて、早速ホテル脇の小さな橋を渡り、城内を見物した。城内は大変広いが、先ずは城の塔に登って周りの景色を撮影した。その1枚を掲載する(写真2)が、手前のヴルタヴァ川の小さな橋の傍に、我々が宿泊したホテルがあり、遥か彼方に聖ヴィート教会が見える。更に城内を西に進み、城の橋から素晴らしい城の塔が見えたので写真を撮影し、帰国後8号の油絵に描いたので掲載する(図2)。更に西に進むと、城の劇場があり、城の庭園に到達する。城内のお堀には熊が飼われており、珍しいので撮影したが、満腹したらしく居眠りしていて余り芸術的でないので、掲載は割愛する。

    城の見物後ヴルタヴァ川を渡り、旧市街の中心地である市庁舎前の広場を通り、聖ヴィート教会や修道院を見物した。市庁舎前の広場に通じる路地から撮影した城の塔の写真(写真3)と、ヴルタヴァ川の対岸から撮影した聖ヴィート教会の写真(写真4)を掲載する。夜10時頃、ホテルの窓から見上げると、美しくライトアップされた城の塔が姿を現した。

     写真3:路地から眺めた城の塔.JPG  写真4:聖ヴィート教会.JPG
     写真3:路地から
      眺めた城の塔
     写真4:聖ヴィート
           教会

    翌8月10日は、旧市街を通り抜け、ヴルタヴァ川に沿って歩き、チェスキー・クルムロフ城の全景が一番美しく見える場所を探した。丁度良い場所を見つけても近くの樹木の葉が邪魔になる。やっと道路脇の石垣の上に登って樹木の隙間から会心の1枚をものにした。ツアー客が宿泊する高級ホテルや、バス停近くの撮影スポットからでは、城の塔と教会の塔が接近していて、構図としては主役と脇役が近すぎて好ましくない。
    帰国後、8号の下絵を描き、翌年更に拡大して100号の油絵に描き、上野の東京都美術館で開催された新構造展に出展した。

     図3:クルムロフ城全景(a).jpg
     図3:クルムロフ城
           全景

    ここで掲載したのは8号の方で、景色の範囲が広くヴルタヴァ川も入っている(図3)。
    8月11日の早朝、旧市街の石畳を車付きリュックを引っ張りながら通り抜け、ヴルタヴァ川を渡って長距離バスのターミナルに行き、チェスケー・ブディェヨヴィツェ(Ceske Budejovice)に向けて出発した。列車に乗る予定であったが、蛇行する坂道を登って行く気にはなれなかったのである。クルムロフにも立派な地ビールのエッゲンベルク醸造所があったが、ブディェヨヴィツェのビール醸造所は米国の有名なバドワイザーの元祖であることを知った。

    4 Comments »
    1. 今回は、見事な絵を2枚も載せて頂き、有難う御座います。チェスキー・クルムロフなどというところには、行ったこともありませんが、地図でみると、現在のオーストリアとドイツとチェコ3国の国境近くで、南のリンツまでは50キロ余りという位置にあることが分ります。この辺りは、歴史の古い所でしょうから、ゆっくり静かに味わえば、尽きせぬ興味が湧いてくるはずだと思いました。

      コメント by 武田充司 — 2010年2月2日 @ 22:02

    2. チェスキー・クルムロフは前から行って見たかった所で2007年10月に実現しました。ツアーのバスで城の北側で降りてすぐ城に入り、あと大橋兄が荷物と格闘した道を下り、ヴァルタヴァ川の橋を渡り旧市街に入って広場や教会など見物。周った順も大橋兄の記述と似て懐かしく拝見しました。快晴で城や家の赤い屋根が映えて、聖ヴィート教会隣のホテルで昼食をとったが、その奥が川を見下ろすテラスで紅葉と川の青さが見事でした。
      泊っていないので夜景は見れませんが、見事に保存修復された城と町に感心しました。

      コメント by 小林 凱 — 2010年2月9日 @ 21:39

    3. 小林兄もチェスキー・クルムロフを訪れたことを知り、遅くなりましたが紅葉と青い川の写真を投稿して頂きたいと思っています。武田兄がコメントされている様に、この辺りは歴史の古い所で、季節ごとに様々な風情があります。私は当時家内が勤務中だったので、夏休みに旅行しましたが、秋はもっと素晴らしいと思います。諸兄もチェコを旅行する際はぜひ当地を訪れる計画をお勧めします。

      コメント by 大橋康隆 — 2010年2月13日 @ 23:34

    4. この古都には四季夫々の美しさがあると思います。次は秋のチェスキー・クルムロフを幾枚かの写真と共にご紹介したいと思っています。

      コメント by 小林 凱 — 2010年2月16日 @ 21:08

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