• 最近の記事

  • Multi-Language

  • 手賀沼花火大会よ、お前もか/森山寛美@クラス1955

     真夏の楽しみの一つが花火大会である。


    日本三大花火大会は,8月3日の長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市),8月第4土曜の土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市),10月第1土曜日の全国花火競技大会(大曲の花火,秋田県大仙市)である。長岡は祭りの一環としてのイベントで,華やかさや派手さを前面に出した作品が多く,また3尺玉も打ち上げられる。土浦と大曲は日本煙火協会が後援する競技大会で,技術性や芸術性が競われる。ローカルのイベントではあるが我が柏市にも「手賀沼花火大会」がある。しかし,今年の第23回大会は残念ながら中止となってしまった。これは経済不況により企業からの協賛金の確保が難しいというのが理由である。来年は必ず開催すると言っているが,「手賀沼花火大会よ,お前もか。」と言いたいところである。
     悪名高い?手賀沼は近年生活排水の流入で水質が悪くなり,北千葉導水路が完成する2000年まではCOD値*ワースト1位であった。しかし,2002年~2007年の水質改善度はベスト1など浄化が進み,2006年からはトライアスロンが開催されるようになっている。ただ,国の定める環境基準(COD 5.0)には達していないようだが。(*:科学的酸素要求値)
     花火大好き人間として,この「手賀沼花火大会」のビデオ撮影を2001年から始め,2005年からはハイビジョンで撮り続けている。会場は混雑するし,気まぐれな風向きのため,撮影位置の選定には毎回苦労している。撮影は一発勝負に近く取り直しが利かないので,毎度反省があり,来年こそはと計画を練り直したりしている。今年の撮影場所は去年から考えていたので,中止になったのはまことに残念至極という他ない。またブログ用には今年の大会をと考えていたが,止むを得ず今回は,2005年~2007年に撮影したものを編集し直した。「手賀沼花火」の主役はスターマインと尺玉である。これに5年前まではナイアガラの滝があったが,以降は水中花火に取って代わり,年を追うごとにそのウエイトが大きくなっているようである。これらを適宜組み合わせて作品に仕上げた。
     花火の醍醐味は光の華やかさは勿論であるが,腹に響く大音響である。しかしビデオカメラにとっては,光のレベルと音響レベルが高すぎてそれぞれ飽和してしまい,忠実に再現できないという悩みがある。これはTVの中継を見ていても感じることで,まして家庭用のカメラでは望むべくもない。会場からの距離で大きく変わるのが音響の質である。尺玉を(音源に近い)会場で撮影し,腹に響く音をスピーカーで再現するのは難しいが,会場から少し離れた地点で撮影すれば,ある程度の臨場感が得られる。というわけで,尺玉は1.5km程離れた地点で撮影した画像を組み込んでみた。約1.5km離れると,爆発音は4秒程遅れるので,これを3秒ほどずらして編集し,あまり不自然にならないようにしてある。アンプの低音を強調すると臨場感が更にアップするので念のため。

    手賀沼花火大会よ,お前もか

    1件のコメント »
    1. 花火はやはりビデオですね。決定的瞬間の美しさと臨場感は、写真ではとても表現出来ません。技術の進歩は、確かに心の豊かさをもたらします。私は子供の頃から線香花火が大好きでした。小学5年生の頃、学校で線香花火を製作するというので、蒲の穂を集めたり、硫黄等を小さな臼で引いたのを思い出します。会社勤務になっても、若い頃は無理をおして、玉川工場の近くの多摩川の花火を仲間達と見物に行きました。国内では大きな花火大会はテレビで楽しむだけでした。海外では、1978年に、フロリダのDisney Worldに光通信システムを納入した際の、開通式で眺めた時と、2005年にBudapestで偶然に建国記念日に遭遇してホテルから眺めた時が、印象に残っています。これからもビデオの秀作を期待しています。

      コメント by 大橋康隆 — 2009年7月27日 @ 12:26

    Leave a comment

    コメント投稿後は、管理者の承認まで少しお待ち下さい。また、コメント内容によっては掲載を行わない場合もあります。