• 最近の記事

  • Multi-Language

  • 「囲碁」とのお付き合い(その1)/小松凱

     昨年春、細菌性髄膜炎という厄介な病気から回復して、健康の有難さを満喫しているこのごろです。


    少しでも社会のお役に立てばと思って「困った(時の)凱」ということでいろんな形でボランテイアに専念しています。
     お役に立つということはサービスをするということですが、「相手に言われて、損得を少し考えてやる」というのは、サービスではない。「(自分に余力があって)相手に言われる前にやるのがサービスである」と現役時代に言われていました。囲碁も同じことで、今では「相手が打ちたい処に打つ」というのが、私の格言です。
     大学時代には、昼食を抜くために友人の某さんと囲碁を始めました。「活きるか死ぬか・・という時に、昼食など食っていられるか」・・ということです。腹ペコなのに我慢していました。相手の石を取ることに夢中でした。
     社会人になって、飯の心配をしなくてもよかったのが嬉しかった。必要がなくなったので、囲碁は忘れたような状況でしたが、横浜に転勤になって、当時、アマ本因坊になっていた原田 實(みのる)さんとお付き合いするようになりました。
     原田さんと囲碁を打ちたいお客と頻繁に懇談の席を設けることが常でした。私は事前にお客さんと囲碁を打って、負けてあげて、自信を持たせてあげるのが常でした。原田さんの囲碁を傍らで見ていて、最初は、なんて渋い囲碁だなぁ・・と余り感心しませんでした。置き碁ですから、相手に数目先着させておいて、原田さんは、ひたすら、手を抜いて要所を打ちつつ、接近戦では、ひたすら負けているのでした。最後は大体勝っている。不思議だなあ・・と思っていました。
     定年になって系列会社に出て、少し暇になったので、囲碁を再開しました。詰め碁や懸賞問題?で投稿しているうちに日本棋院から5段の免状をいただきました。しかし、自分では実力がないのは分っているので(はしご段)だと思っているので、それからは他人と囲碁を打つことはやめました。
     いろんないきさつから、「コンピュータおばあちゃんの会」というメーリングリストで、囲碁の手ほどきの一環として毎週月曜日早朝開かれる「原田 實の詰め碁」の出題を紹介して、その後、予想解説をするようになりました。予想解説が、翌週の解答とあっているかどうか?心配で、いつも受験生の気持ちで過ごしています。幸い、概ね正解が続いていますが、正解かどうかが問題ではなくて、それよりも「出題者の気持ち」というか、「相手の気持ちを察してあげて打つ」・・ということを指導しています。このブログに、原田 實の詰め碁の出題と予想解説をリンクしたい気持ちです。
     実は、合唱やダンス、あるいは「パソコン教室」などをやっていますが、相手、他人あるいは「パソコン」の気持ちに共感してあげて、うまく処理をする・・ということを指導?しています。リードするというのではなくて、むしろ、相手の気持ちを察して随いていく・・ということの大切さを・・ですね。

    1件のコメント »
    1. 日本棋院の5段の免状をお持ちとは素晴らしい。また原田実さんとお付き合いがあるとは、羨ましい限りです。私は、将棋は小学生の時に覚えましたが、囲碁は駒場時代にふとしたことから覚え、すっかり嵌ってしまいました。電気科の頃は、下宿で同室の大西君と屡打っていました。会社に勤めてからは多忙で、特別の対抗試合に出場した位です。定年後は、色々のグループから誘いがあり、復活しました。今日も、毎月第3月曜の午後、原宿の囲碁サロンで岡山朝日高校の同期生が6人集まり、終了後夕食会で昔話を楽しみました。東大の神奈川銀杏会囲碁部(2ケ月に1回)の幹事も3年程勤め、現在は、神奈川と東京の両方に4段で出場しています。今後の続編を大いに期待しています。

      コメント by 大橋康隆 — 2009年7月20日 @ 22:08

    Leave a comment

    コメント投稿後は、管理者の承認まで少しお待ち下さい。また、コメント内容によっては掲載を行わない場合もあります。