• 最近の記事

  • Multi-Language

  • クラス1953新(昭28新)

    【神話の国 出雲の旅/中川和雄】

    幹事の方々には、この度のクラス旅行では大変な準備に加えて、「新・出雲風土記」ともいえる楽しい旅行記をありがとうございました。出雲、因幡は神話の里であり、一度は訪ねたいと思っていました。けれど都合つかず失礼しました。残念です。

    小学2年から3年の頃だったと思います。私らは尋常小学国語読本で日本の神話を次々と習いました。国びきにはじまり、白兎、八岐のをろち、少彦名のみこと・・・と続きました。 

    1.国びき神話
    「神さまは、その国に太い太いつなをかけて、『こっちへ来い、えんやらや。こっちへ来い、えんやらや。』とかけごえいさましくおひきになりました.・・・・」

    神様は太い綱を、その国のどこにかけたのだろう?

    今度、錦織さんの解説で初めてわかりました。三瓶山や伯耆大山にかけたとのこと。なるほど、山にかけたのなら、綱はしっかりと固定できただろうと思いました。

    2.白 兎
    「・・・きれいな水で身をあらい がまの穂わたにくるまれば、うさぎはもとのしろうさぎ。」

    がまの穂ってなんだろう? しばらく気をつけていましたところ、近くの津城跡の堀端に芦の茂みに混じって生えているのを見つけました。一度見つければ、次々に見つかるもの。津の街の郊外、あちこちの沼や湿地、蒲は芦と共に生えていました。穂を手にしてみれば、快い手触り、良い香り。「これにくるまってれば、ひどい傷も治るかも知れない。」と納得したのでした。

    3.八岐のをろち
    「頭が八つ、尾が八つ、そのからだは八つの山、八つの谷を越えるほどで、背中には杉や檜が生い茂っている。・・・・・・」

    記憶は、国語読本の記載か、小学校の先生が種々の資料を交えてやさしく教えて下さったお話なのか定かでありません。けれど、途方もない大蛇を酒に酔わせる素戔嗚尊の怪物退治の物語は、十歳に満たぬ男の子には、興味しんしんのドラマでした。

    出雲は神話の里。遠い昔の日本神話は、はるかに過ぎ去った日々、小学校で教えて下さった先生方と古い木造校舎に重なって思い返されてくるのでした。都合つかずといいながら、それらの地を見られなかったのが残念でした。

    ==コメント==
    中川さんのこの記事はコメントとしていただきました。
    約70年も前の教科書の内容が紹介されており、私も小学校1年と2年で教えていただいた優しかった先生の顔が浮かびました。
    本文として掲載することにしました。この先生には40数年後に仲の良かった同級生4人で奈良でお会いしました。今は先生も2人の同級生もなくなりましたが、学芸会で因幡の白兎の大国主命を指名されましたが、台詞が長いために断り、その他大勢役のワニ鮫を屋ったことを思い出しました。
    Posted by 錦織 孜 at 2009年07月26日 19:13

    コメントはまだありません »
    Leave a comment

    コメント投稿後は、管理者の承認まで少しお待ち下さい。また、コメント内容によっては掲載を行わない場合もあります。