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  • 春の旅行記/太 堯久@クラス1955

     例年4月から6月の間は旅行の機会が多い。今年も5月半ばまでに3回一泊旅行をしたが、その内の最初の旅行(南房総・安房小湊温泉)について記す。


     4月24日(金)~25日(土)に小学校(中野区立上高田小学校)の同期会で南房総を旅行した。小生は小学1年から6年の夏休みまで同校(当時は上高田国民学校)に在籍し、2学期から縁故疎開で前橋に転校したので、同期会の発足は知らなかったが、3年前に東大(法学部)出身の同期生の一人が学士会の名簿から気がついて連絡してくれたので、それ以来同期会の行事に参加するようになった。

     1日目は朝9時に西新宿を総勢16名(男性12・女性4)が小型のサロンバスで出発し、海ほたるでトイレ休憩の後マザー牧場で昼食となった。昼食後は牧場内を見物の予定だったが、寒かったので「アヒルの大行進」だけを見物してバスで出発し、安房小湊に向かった。小湊は現在は鴨川市に編入されているが、鴨川の北側で勝浦と隣接している。小湊では鯛の浦で遊覧船に乗船して、船端に浮き上がる鯛の群れを見物した後誕生寺に参拝してから、早めにホテル三日月にチェックインした。

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    (写真1)
    アヒルの大行進

    (写真2)
    誕生寺境内

     小湊のホテル三日月は10Fの展望浴場の黄金風呂が盗難にあったことで有名になったが、再度購入して備え付けたそうで、1日目と2日目で男性用と女性用の浴場が入れ替わるので、両浴場とも入ってみたが両方に黄金風呂があった。
     2日目は朝9時にホテルを出て勝浦の朝市へ向かったが、生憎の雨で朝市めぐりは難儀そうなので、朝市は中止し鴨川の乾物土産店で買い物した後、大多喜城の近くの行元寺(ぎょうがんじ)へ赴いた。行元寺は江戸時代に徳川幕府の庇護を受けた寺で、「波の伊八」と「高松又八」の彫刻で有名だそうである。波の伊八は世界で始めて波を横からスケッチして「波に宝珠」とか「波に鶴」の欄間彫刻を制作し、北斎の有名な「神奈川沖波裏図」はこれを見て描かれたと言われる。高松又八は幕府の御用彫師で寛永寺や増上寺に彫り物を残したが戦災で失われ、現在は行元寺のみに作品が残されているそうだ。

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     (写真3)
    波の伊八の欄間彫刻
    「波に宝珠」

     (写真4)
    高松又八の欄間彫刻
    「牡丹に錦鶏」

     
     その後大多喜町のドライブインで昼食をとり、あずの里(道の駅)で休憩後京葉道経由で16時過ぎに新宿駅西口に帰着した。南房総へは毎年旅行するが、行元寺は初めてで興味深かった。

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