• 最近の記事

  • Multi-Language

  • モーツァルトへの思い/山崎映一@クラス1955

     3年前の2006年はモーツァルト生誕250年,世界中いたる所でその記念行事が行われた。


    学生時代から音楽を聴く事は好きで良くコンサートにも通い詰めたが考えてみると当時は何でもかんでもがむしゃらに聴いていたような気がする。それが何時かモーツァルトの魅力に目覚め次第に強く惹かれるようになったのは随分後になってから,会社を退職後何年も経ってからの事である。
     アインシュタインが「あなたにとって死とは何を意味するか」と問われた時「そう,私にとって死とはモーツァルトが聴けなくなる事かな」と答えたという話は有名であるがこの話を始めて聞いた時私は大変驚いた。口に出して言う事はなかったものの私自身も漠然と同様の事を考えていたからである。同じような事を考えていた人が他にもいた!しかもそれがかのアインシュタインであるとは! と同時に自分自身ももう完全にモーツァルトの虜になってしまっている事を改めて再認識した。モーツアルトの音楽は何か違う。単に美しいとか快いと言うだけでなく直接体の中,心の中に飛び込んできて働きかけてくるのである。小柴昌俊先生はモーツァルトの音楽は身体の奥の方までしみこんで行く感じがするとおっしゃっておられたが,私にとってはDNAレベルの何かが共鳴しているのではないかという気さえするのである。
      丁度日本モーツァルト愛好会が会員募集をしているのを見つけ早速入会したモーツァルト(山崎)2.jpgのはもう9年前の事である。以来毎月の例会,演奏会やモーツアルト足跡ツアーなどに参加している。入会して見るとメンバーの殆どは我々と同年代の老人ばかり,モーツァルトを理解するにはそれだけの年季を要するのであろうか。それにしても考えてみるともうモーツアルトの2倍以上も長生きしたことになる。この後何年モーツアルトを聞き続けることが出来るのか,今更慌てても致し方ないことであるが残された時間を有効に使いたいと考えている。       
                     2005年ザルツブルグのモーツァルト像の前で→

    4 Comments »
    1. モーツアルトいいですね。NHKの友人にももう尋常ではない程度の信奉者がいて年賀状はいつもモーツアルトの話題です。私?私はまだ年季が足りないようで、こうした天才はやや敬遠ぎみ。もちろん心地よい響きは書斎での心を休めてくれます。でも今はコジや魔笛よりパルジファルやワルキューレの響きのほうが私の性にあっているようです。いつまでも音楽を楽しく聴けるような健康であって欲しいと思っています。

      コメント by サイトウ — 2009年5月12日 @ 16:04

    2. モーツァルトの音楽を聴くと脳波にアルファ波がでて聴いている人の心が癒され心身共にリラックスできるといわれています。私も若い時からモーツアルトのヴァイオリン曲を弾くと心が癒されるような気がしていました。若い頃はレッスンでモーツァルトの多くのヴァイオリン・ソナタやヴァイオリン協奏曲3曲(3番・5番・アデライデ)などを弾きましたが、仕事が忙しくなるとヴァイオリンを弾く時間が少なくなり、もっぱらSP・LP・CDなどで聴くことだけを楽しんでいる状態が続いていました。第一線を引退後、レッスンを再開し、再びオーケストラにも入ってヴァイオリン演奏を復活させましたが、ヴァイオリン教室の発表会ではモーツアルトの「ヴァイオリン協奏曲3番」「ヴァイオリン協奏曲5番」、オーケストラでは「後宮からの逃走序曲」「クラリネット協奏曲」「交響曲40番」「交響曲41番(ジュピター)」などの演奏を通じてモーツアルトの曲に触れる機会に恵まれ、難曲に挑戦し苦戦しながらもアルファ波の世界に入ることができたような気がしています。一説によると、アルファ波状態を自発的に持続させると「ストレス解消」「記憶力の増大」「創造力の発揮」「集中力アップ」などに効果があるそうですので、山崎さんをはじめモーツァルト愛好会のメンバーの方々もモーツアルトの音楽を楽しみながら大いに若返って毎日の生活を楽しく過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。

      コメント by 納所一晴 — 2009年5月12日 @ 21:24

    3. 格別クラシック好きでもないのですが、僕も、やっぱり、モーツアルトやシューベルトです。これに、ベートーベンと来れば、「長島、大鵬、玉子焼き」となって、何ともお恥ずかしい次第です。
       そんなわけで、僕は音楽談義は苦手ですが、やっぱり、「いいものはいい!」で、時々は、モーツアルトを聴きますが、シューベルトの「死と乙女」と「アルペジョーネ」はそれに劣らず、好きな曲で、あれを聴いていると何とも不思議な気分になります。

      コメント by 武田充司 — 2009年5月14日 @ 22:12

    4. 沢山のコメントを頂き有り難うございます。
      今年は7月に仲間と東欧旅行を予定しています。ベルリンではStaatsoperで魔笛を聴く(観る)事が出来るはずです。
      とんフルエンザは一寸気になりますが後期高齢者には関係無いらしいので強行するつもりです。無事帰って来たらまた報告するように致します。

      コメント by 山崎 映一 — 2009年5月18日 @ 20:32

    Leave a comment

    コメント投稿後は、管理者の承認まで少しお待ち下さい。また、コメント内容によっては掲載を行わない場合もあります。