琵琶湖北岸湖北町の歴史と自然探訪/西道夫@クラス1955
記>級会消息 (2008年度, class1955, 消息)
去る1月28日、ジパングクラブの企画ツアーで浅井長政の小谷城趾及び野鳥観察センターなどがある湖北町に行って来た。
ツアー一番の目玉は本州の平地で見られるのはここだけ、と言う「オオワシ」に出会うことである。
1.琵琶湖と湖北町
先ず地理の説明から。琵琶湖南岸の大津から北岸の塩津まで、直線距離で約65km、最も幅が広いのは西岸の高島市と東岸の米原市との間で約20kmある。米原からJRで北へ10kmで長浜駅、更に5kmで河毛(かわけ)駅に着く。参加者はここに集合し、バスで東側約2kmの歴史の町、そして午後は駅の西側5kmの湖岸までの間の野鳥観察地帯へ、あとは長浜駅へ行き、解散。
2.歴史の町
河毛駅の東側広場には東北東2,5kmにある小谷(おだに)山(標高495m)を背にした浅井長政とお市の方の像がある(写真)。バスに全員乗車後、縫いぐるみ人形をかぶった「茶々姫」が入って来てご挨拶、いよいよ出発。
2-①伊部宿本陣:本陣とは大名が行列を作って移動する(参勤交代など)時に宿泊する場所である。この集落「伊部」は街道沿いにあるが、約1km程なのに左、右へ直角に曲がる部分が10カ所もあり、丁度中間に本陣がある。本陣の家は当時は20部屋あったが、明治42年の姉川地震で大名を迎えた書院などが倒壊し、今は部屋数半分ほどになった。表札を見たら、何と今日の現地ボランティアガイドの家であった。同氏は本陣の16代目の方である。
大名行列の人数は千人程なので、家来は周辺の家にも分宿した。
大名一行の宿泊に際して、本陣から特産品や名産品が献上され、大名からは宿泊料として金子が下賜された。食事には大名の家臣による「自身賄い」と「本陣賄い」があり、自身賄いでは近隣の村人が調理を手伝い、本陣賄いでは本陣主に調理一切が任された。本陣が出す料理は夕食、朝食、弁当である。
行列は1日で40km進むので、伊部の北の宿は今庄、南の宿は大垣であった。
2-②小谷寺:伊部の北、小谷山の麓にある。元は小谷城の近くにあったが、信長軍に焼かれ、その後、秀吉が現在の場所に建立した。詳細は省略。
2-③小谷城戦国歴史博物館:大名浅井氏と小谷城の資料館で、職員から浅井氏3代の話、小谷城(当時の三大山城の一つで国の史跡)の構造などの話があった。詳細は省略。
2-④レストランいずみ:フナ寿司などの郷土料理の昼食を楽しんだ。
2-⑤岡本神社:木造十一面観音座像を特別拝観。普通十一面観音は立像なので、ここの座像は珍しい、とのことであった。
3.野鳥観察地帯
3-①オオワシの山本山:湖岸から1,5kmにある標高324m、傾斜45度位、南北方向に少し稜線のある、ほぼ独立した山である。山の西側0,5kmに南北方向の道があり、ここが観測地。道路脇の狭い草地に望遠鏡付きカメラの三脚が15基程並んでいる(休日にはもっと多い由)。少し離れた空き地にも数基立っている。九州からも車で観測に来る人が居る由。双眼鏡を借りて探したら、稜線から下1/4程の白色になった枯れ木のてっぺんにオオワシがいた。
白色で嘴だけが濃い黄色、翼を開けば2mを越える。普段は時々動くのみ。兎に角会えてよかった。
3-②琵琶湖水鳥・湿地センター(環境庁・湖北町):湖畔にある。2階から湖面や浅瀬(5m程の並木も生えている)に休息するコハクチョウ、オオヒシクイ、トモエガモなど数百羽の水鳥たちを観察した。
3-③鳥たちの生態:(1)オオワシ:今日は居てくれたが、12月中旬には1週間程以前の棲みかであるつづら尾崎(対岸5kmの岬)に避難していた。12月14日に山本山に入って写真を撮った人がいたためである。(2)コハクチョウなど:普段は朝8時頃に一斉に飛び立ち、田圃に餌取りに行くが3日前から昼でもここを離れない。恐らく田圃に野良犬が来たためと思われるとの事。(3)渡り鳥:オオワシやコハクチョウなどは渡り鳥で、2月10日頃には一斉に飛び立ち、シベリアに向かう。11月には戻って来る。
4.ツアー説明:今回のツアーは1/14(水)から各水曜計4回実施された。3回目を申込んだ所、3倍の応募あり、抽選で選ばれた。天候は快晴で雲は伊吹山の頂上に生じていたのみ、風は午後にも吹かない、という当地では大変珍しい天候であった。すべてラッキーでした。 以上
平成21年2月20日
2009年3月9日 記>級会消息
こんにちは、湖北町商工会です。ネット閲覧しておりましたら、貴ページをご拝見させていただきましたので書き込みさせていただきました。
先日はジパングと連携の湖北冬紀行にご参加いただきましてありがとうございました。当日はたいしたもてなしもできませず、またご希望に添えない面も多々ありまして誠に申し訳ございませんでした。
次年度は夏に黒豆枝豆狩りや収穫したばかりの新米のお握り、夏のびわ湖の遊覧等を楽しんでいただけるツアーを現在企画しているところであります。
またご都合がつきましたらご参加いただきますようお願いいたします。
コメント by 湖北町商工会 — 2009年3月11日 @ 16:55
学校のしらべ学習に役立ちました!!
コメント by 学校 — 2009年6月24日 @ 14:28