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  • 技術から芸術の世界へ/大橋康隆@クラス1955

    1997年6月に定年退職したが、その秋にNEC同期入社の志田さんから、NEC OB パレット会展示会の案内状を受け取った。

    早速展示会へ行くと、立派な油絵だった。何年やったのと聞くと2年という返事。才能もあるが2年でこれ位うまくなるのかと翌年から私も仲間入りして、毎月2回、下北沢のNEC年金会館の絵画教室に、また毎月1回コスチュームのモデルさんのデッサンに通っている。絵画教室の大久保先生は92歳だが、NEC OB で交換の技術者。若い時から油絵を修行されていたが納得がいかず、65歳で一念発起して武蔵野美術大学の夜間に通い、頑張って主席で卒業し、新構造展で120号の「トレド」の大 作で文部大臣賞を受賞されている。大久保先生のご指導と仲間の薫陶を受け、楽しんできた。コペルト橋.jpg
    サラリーマンを辞めたら階級制度から解放されたと喜んでいたら、芸術の世界も中々厳しい。3年修行して新構造展に一般応募を2回、F50号「昼下がりの運河」で運河に跨る洗濯物とゴンドラならぬ古びたボートが生活感があって良いという評価で会友に昇格した。以後シード権を獲得して落選する心配がなくなった。それから準会員、会員になり、今年は10年目で80周年記念新構造展にあたり、幸運にもキャンバス青山賞を受賞した。受賞した「コペルト橋」は、2001年の夏休みに家内と北イタリアを旅行した時、Bassano del Grappaを訪れ、ブレンタ川の河原から撮影した写真を、半年かけてF-100号の油絵に描いたものである(注)。
    9月には有楽町の交通会館2Fで本明会(F-8号)、10月には下北沢のNEC年金会館でNEC OB パレット会(F-8号を2点)、2月には交通会館2Fで新構造会員展(F-6号)がある。8号の人物スケッチブックは5冊になった。私は人物の方が好きだが、素人は外部の展示会に人物画を出すと、プロの審査員に欠点が直ちに見抜かれるから駄目だと言われている。それでも何時の日か人物画を出展できるようになりたいものである。
     (注)F-100号の大きさは162.2×130.3cm

    1件のコメント »
    1. キャンバス青山賞受賞おめでとうございました。特にお願いしてF-100号のサイズを注記してもらいましたが、ざっとタタミ1枚半くらいの大きさ!よくこんな大きな絵を描く気になったものですね。完成までの苦労も大変だったでしょう。

      コメント by 大曲 恒雄 — 2008年7月30日 @ 08:13

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