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  • クラス1953新(昭28新)

    【鳴子温泉で湯治/錦織 孜】

    明日から東北の温泉旅行と楽しみにしていたら、自転車で転んで左膝を骨折してしまった。7月の終わり頃である。

    8月一杯ギブス生活、9月からリハビリをはじめ、やっと10月半ばに歩けるようになった。階段の上り下りは手すりに頼ってできるようになったので、温泉湯治で女房に借りを返すことにした。

    インターネットで調べると、10月末頃紅葉と天気が続きそうなのは鳴子温泉郷であったので3泊の予約をする。紅葉シーズンのため毎日違った旅館となった。

    「新幹線立ちんぼ乗車」

    出発の日は30分余裕を見てバスに乗ったが、走って5分もしたら大渋滞に巻き込まれて、横浜駅に着いたときには目指す電車は10分前に発車していた。

    東京駅に着いたときには予約・購入していた座席指定の列車は丁度出たばかり。約20分後に発車する「はやて」は全車両指定席で、本来ならば乗車できないが、強引に乗り込んだ。

    各車両のデッキには我々と同じく指定席券のない旅行客が3-4人いたのには驚いた。車掌はデッキの我々を無視して車内だけ検札をする。東京から仙台まで女房と立ちんぼであった。

    2000円追加して購入したグリーン指定券で立ちんぼ旅行は始めての経験である。

    仙台で乗り遅れた指定列車に追いつき乗ることができた。古川まで12分だけグリーン席でくつろいだ。乗り換えて各駅停車で鳴子温泉駅に向かう。

    「紅葉の鳴子峡」

    鳴子峡は昨年の落石事故でけが人が出たため閉鎖されていたが、最近半分だけ歩けるようになったそうだ。痛い足をこらえて1.3kmの遊歩道を往復した。

    今年は冷えが足りないので紅葉の見映えは良くないと毎年来ているという旅行客の話が聞こえる。それでも日が当たると結構綺麗であった。

    [こけしの里」

    日本こけし館では奥羽各地方独自のこけしが楽しめる。系統別・作者別の作品の写真を撮る。眺めれば眺めるほど童女が東北弁で話しかけてくる。

    こけし館前の写真はもちろん「鳴子系」である。

    「鬼首」

    鳴子温泉より北方向に上っていくと日本最古のアーチダムである鳴子ダムがある。カスリン台風の水害で、このダムの計画が始まったとか。荒雄湖に沿って上流に登ると鬼首にいたる。

    荒雄山は複式火山で、鬼首のあちこちで蒸気を噴き上げる地獄がある。地獄谷は1kmにわたって小さな間欠泉が足元に噴く渓谷である。地獄に向かう亡者のような写真を添付します。タクシーで往復2時間半の行程であった。

    「鳴子温泉郷の湯」

    日本で温泉の湯質は11種類あるそうですが、鳴子温泉郷は374箇所の源泉と9種類の湯質もある。どの宿も湯は2種類、掛け流しの温泉であった。

    「鳴子の虹」

    晴れた空と思ったら急に時雨が降る毎日であった。タクシーの運転手は時雨と共に紅葉が深まっていくとか。雨上がりの鳴子の空に二重虹が見事に輝いていた。この時期にはよくあるそうだ。

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