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  • クラス1953新(昭28新)

    【年末雑感/工藤 康】

    今年も色々なことがあったが、いずれも低次元の話題ばかりで、これでいいのかとの感を深くする。

    来るべき日本の危機は、食料とエネルギの不足であろう。近い将来、世界中で食料とエネルギの取り合いが起こったら、日本はひとたまりもない。構造改革だの、技術革新による生産性向上だのというノーテンキの戯言は、吹っ飛んでしまうだろう。西澤潤一氏は、エネルギ問題の解決にヒマラヤの水力発電を提唱しており、それはそれで卓見だと思うが、日本にとっては、とにかく食料とエネルギの自給自足が焦眉の急である。突飛かも知れないが私見を述べてみる。

    (1)農業を全面工業化する。超高層ビルを建て、穀物や野菜はすべて工業生産する。耕作作業、雑草除去、農薬散布などは全廃できる。日本人が食べ切れぬ食料を生産し、食料輸出國になる。
    (2)既存農地は、半分を森林に戻し、半分は果樹園と酪農牧場にする。果物と食肉は原則自給自足とする。輸出は行わない。輸出をする余裕があるなら、その土地は森林に戻す。
    (3)森林は、計画的に伐採と植林を繰り返し、アルコール生産の原料を賄う。(日本全土の森林を計画的に利用すれば、必要な石油消費を補うに足るアルコールが得られるという試算がある)
    これらを実行に移せば、公共事業に頼らなくても、地方経済に充分な仕事が確保できる。

    国債発行高がいくら増えてもまさか国家が破産することはあるまいと、世人は多寡をくくって居るが、ある日ある時、日本国債は暴落するかも知れぬ。国債を発行しようにも買い手が現れないという事態になったら、どうなるか。アメリカは納税者がうるさいから、手を出しかねるだろう。援助の手を差し延べるのは恐らく中国である。国債をすべて中国に握られたら、日本は属国になる。そうならないためには、早く自給自足の態勢を確立し、刻苦勉励して借金を減らさねばならないのではあるまいか。

    このホームページにアクセスする級友が9名とは少々淋しい。それでも50年代でブログを立ち上げたのは、我々クラスのみというのだから、以て瞑すべしか。鎌倉淡青会(東大会)は会員数195名中、メールアドレスを持つ者167名である。東大の電気屋はどうなっているのか。

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