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  • ターミナル?/杉本雅則

    仕事柄、年平均3、4回は外国に出張する。行き先はこれまで圧倒的にアメリカが多かったが、実は最近はなるべく行かないようにしている。空港でのセキュリティチェックの煩雑さも理由の1つではあるが、最大の理由は他にある。3年位前から、必ず入国審査で引っかかるのだ。

    飛行機を降り、審査を受ける長蛇の列に並び、ようやく入国か、と思ったのも束の間、大勢の乗客の中で私一人だけ、別室に連行される。そして、待つこと30分、大柄のおじさんが現れ、あれやこれやと質問される。疑われているようだ。10分くらい経って、ようやく解放。

    これがアメリカに行くたびに起きる。おかげで、乗り継ぎ便を逃したことも1度ではない。その間、同行者には荷物受取所で待ってもらうことになり、申し訳ない限り。

    なぜ?そのたびに理由を聞くのだが、移民局の係官は、結局教えてくれなかった。 1年ほど前にインターネットで調べてみたところ、その答えのページが見つかった。

    それによると、私はどうもアメリカから出国していないことになっているらしい。

    ご存知の方も多いと思うが、アメリカへの入国時は、移民局の審査を受ける。その際、事前に記入しておいた出入国記録カード(I-94)の半券を、パスポートにホッチキス止めする。一方、出国の手続きは、航空会社のカウンタで行われる。その時に、パスポートに添付された半券が剥がされる。つまり、半券が回収されることで、データベース中の当該旅行者のステータスが、出国となるわけである。ところが、航空会社の担当者が、この半券の回収をたまに忘れる。そうすると、その旅行者は出国していないことになる。実際、私のパスポートには、この半券が付いたままであった。

    このページを見たとき、こんなやり方で出入国のデータを管理しているというのが、ちょっと信じられなかった。また、これは航空会社側のミスであろうし、その後もこの航空会社の便に乗ってアメリカへの往復をしていたんだから、対処してくれてもよさそうなものである。移民局のおじさんだって、半券付きのパスポートを見ているんだから、答えを知っているだろうに。

    が、不満ばかりも言っていられない。どうすれば私のレコードは、出国となるのであろうか。先を読むと、対処の仕方が書いてある。これがちょっと面倒である。興味のある方は、こちらをどうぞ。

    という訳で、みなさんもアメリカ出国の際は、半券が回収されているかどうかを確かめた方がよい。めったに起きないことだとは思うが。

    ところで、この秋、めでたくこれまでのパスポートの期限が切れ、新しいパスポートが交付された。果たして、これにて一件落着、となるのだろうか?次回のアメリカ出張は、少し楽しみではある。

    仕事柄、年平均3、4回は外国に出張する。行き先はこれまで圧倒的にアメリカが多かったが、実は最近はなるべく行かないようにしている。空港でのセキュリティチェックの煩雑さも理由の1つではあるが、最大の理由は他にある。3年位前から、必ず入国審査で引っかかるのだ。

    飛行機を降り、審査を受ける長蛇の列に並び、ようやく入国か、と思ったのも束の間、大勢の乗客の中で私一人だけ、別室に連行される。そして、待つこと30分、大柄のおじさんが現れ、あれやこれやと質問される。疑われているようだ。10分くらい経って、ようやく解放。

    これがアメリカに行くたびに起きる。おかげで、乗り継ぎ便を逃したことも1度ではない。その間、同行者には荷物受取所で待ってもらうことになり、申し訳ない限り。

    なぜ?そのたびに理由を聞くのだが、移民局の係官は、結局教えてくれなかった。 1年ほど前にインターネットで調べてみたところ、その答えのページが見つかった。

    それによると、私はどうもアメリカから出国していないことになっているらしい。

    ご存知の方も多いと思うが、アメリカへの入国時は、移民局の審査を受ける。その際、事前に記入しておいた出入国記録カード(I-94)の半券を、パスポートにホッチキス止めする。一方、出国の手続きは、航空会社のカウンタで行われる。その時に、パスポートに添付された半券が剥がされる。つまり、半券が回収されることで、データベース中の当該旅行者のステータスが、出国となるわけである。ところが、航空会社の担当者が、この半券の回収をたまに忘れる。そうすると、その旅行者は出国していないことになる。実際、私のパスポートには、この半券が付いたままであった。

    このページを見たとき、こんなやり方で出入国のデータを管理しているというのが、ちょっと信じられなかった。また、これは航空会社側のミスであろうし、その後もこの航空会社の便に乗ってアメリカへの往復をしていたんだから、対処してくれてもよさそうなものである。移民局のおじさんだって、半券付きのパスポートを見ているんだから、答えを知っているだろうに。

    が、不満ばかりも言っていられない。どうすれば私のレコードは、出国となるのであろうか。先を読むと、対処の仕方が書いてある。これがちょっと面倒である。興味のある方は、こちらをどうぞ。

    という訳で、みなさんもアメリカ出国の際は、半券が回収されているかどうかを確かめた方がよい。めったに起きないことだとは思うが。

    ところで、この秋、めでたくこれまでのパスポートの期限が切れ、新しいパスポートが交付された。果たして、これにて一件落着、となるのだろうか?次回のアメリカ出張は、少し楽しみではある。

    (杉本 雅則:新領域創成科学研究科基盤情報学専攻・准教授)

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