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  • 油絵事始め/吉田進@クラス1955

     20年ほど前に、或るホーム建築企業のM社が各種企業の退職者を集めて、総会の他に地域ごとの交流会や、横断的な幾つかの趣味の会により構成するクラブを作った。

     その案内が送られてきたので、入会することにした。そのクラブは数年続いたが、やがてM社は経営事情により運用から手を引き、分科会的な各クラブは自主運営をすることになった。幸い世田谷区の交流会は、毎月例会を開いて今も続いている。
     絵を描こうと思った最初のきっかけは、昨年秋頃の交流会でのN氏との会話だった。彼は多趣味な人で、その一つにタブレットを用いる描画があり、絵を描くクラブを続けている。話をしている中に、自分が使っていない油絵の道具があるから、興味があれば譲ってもよいし、そのクラブにも参加しないかという誘いを受けた。心が動いたが、一度或る油絵講座のお試しレッスンを経験してみたものの踏ん切りがつかず、日が経つうちに道具の話は流れてしまった。
     小学校の頃、図画の先生に褒められた時期があり、絵を見ることは好きで、最近も洋画、日本画を問わず展覧会に時々足を運んでいるが、鑑賞するだけより何時か自分でも描いてみたいという気があった。
     このような話を大橋君にしたところ、彼の属する教室に参加しないかと誘われたのが第2のきっかけになった。そして娘が中学生の頃、油絵を少し習っていたことがあり、その道具も残っていて、不足する絵具などを足せば使えることを思い出した。そこで大橋君の御好意に応えることにし、今年の1月から教室に入門した。
     手持ちの写真を基にした風景画から始めるように指導され、ヨーロッパを旅した時に撮った南ドイツ、ケーニヒス湖畔にある聖バルトロメー僧院を題材に選んだ。湖の遊覧船から眺めた風景で、船上ではトランペットのソロを聴かせる趣向があり、それが周囲の岩山にこだまし、中々風情があったことを思い出す。作画の方は親切なT講師の御指導、大橋君のアドバイスに助けられて、数か月かかったが最初の作品を完成した(未熟ですがコピーを添付しました)。 油絵(35%).jpg
    聖バルトロメー僧院
     教室の皆さんは数年以上の経験があるようで、全くの初心者としてどこまで追い付けるか自信はないが、良い雰囲気の中での作業を楽しんでいるこの頃である。
    2 Comments »
    1. 稿を拝見してこれから勉強、ウーンえらい、とすぐ思い出したのが伊能忠敬の話。50才で暦学、天文学の勉強を始め、55才で蝦夷の測量へ。平均寿命が50才前の頃の話ですから、換算すればちょうど今の我々の年齢。夕陽?に生える白壁が印象的です。これからのご精進が楽しみです。私は絵はさっぱりで、ムサビの時代、油絵学科、日本画学科の先生からよく「斎藤さん私が教えてあげるヨ」とお誘いがありましたが、いや素質がありませんのでとお断りいたしました。

      コメント by サイトウ — 2014年6月2日 @ 11:05

    2. サイトウさん、コメント有難うございました。伊能忠敬のような偉人の努力に比べれば、月とすっぽんのような試みで恐縮ですが、始めてみると色々考えることがあります。自分の描いたものに、直したい所があちこち目につき、基になった写真の撮り方も、もっと丁寧にすれば絵に反映できたのではないか等々です。まあ少しずつでも進められればと考えて、2作目にとりかかったところです。

      コメント by 吉田 進 — 2014年6月8日 @ 00:08

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