京都・吉野山・奈良・伊勢の旅/井村英一@クラス1955
記>級会消息 (2012年度, class1955, 消息)
胃の手術をしてから半年経ち、身体が大分回復してきたので、4月4日から3泊4日のバス・ツアーに行ってきた。
京都御所の春季一般公開を見学することに合わせて、京都・吉野山・奈良の桜を見たり、伊勢神宮に参拝するという盛り沢山のツアーである。横浜を早朝に出発し、帰りも夜遅くなるという強行軍なので、出発前には娘が大分心配していたが、なんとか最後までついていった。しかし帰ってから、疲れが抜けるまで1週間かかった。
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清水寺のライトアップ
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嵯峨野の竹林
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京都御所(紫宸殿)
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大阪に2泊して、京都では御所の他、平安神宮・清水寺・渡月橋・天龍寺・インクライン・南禅寺・哲学の道・銀閣寺・知恩院・円山公園・祇園、吉野山では金峰山寺、奈良では奈良公園・東大寺、ついで賢島に1泊して伊勢神宮の外宮・内宮に参拝した。
京都御所は、現在のものは安政2年に再建されたものだが、紫宸殿の南庭には、東に左近の桜、西に右近の橘が植えられていた。 |
現在の大河ドラマ「平清盛」には、よく御所の様子が出てくるが、平安時代の人は昇殿に憧れたようで、その高い階(きざはし)が印象に残った。 |
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紫宸殿の階(きざはし)
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円山公園のしだれ桜
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京都・奈良の桜はまだあまり咲いていなかった。吉野山の千本桜は1本も咲いていなかった。ここの土産物屋の人の話では、あと10日かかるとのこと。吉野山の桜は山桜で、染井吉野より遅く咲く。それでも、京都・奈良の諸処を観光し、学生時代の修学旅行の思い出に重ねることが出来た。松尾芭蕉は、西行を偲び吉野山に2回訪れており(野晒紀行・笈の小文)、桜の花の美しさにも酔いしれたようだが、櫻の花の俳句は残していない。 |
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後醍醐天皇の歌碑
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奈良公園の鹿
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伊勢おはらい町の燕
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吉野山は南朝方の拠点になった所で、後醍醐天皇の歌碑が寂しげに立っていた。奈良公園の鹿は人に慣れていて、おとなしい。ここの鹿は横断歩道を渡ると言った人がいるが、作り話だとしても面白い。伊勢では、おはらい町の店の軒先で、巣燕の喉の赤さが印象に残った。
ここの赤福本店の五十鈴川沿いの庭に山口誓子の句碑がある。
巣燕も覚めゐて四時に竈焚く |
2012年5月6日 記>級会消息
3泊4日の盛り沢山のツアーを無事こなされて先ずはご同慶の至りです。
春の京都、奈良と良い季節に良い所を旅をされました。貴文を拝見しながら私も関西の暮らしが長かったと思い込んで居たのが、其処を離れて既に26年が経過した事を改めて思い知りました。
これから更に体力を付け旅を楽しんで下さい。
コメント by 小林 凱 — 2012年5月7日 @ 19:38
井村様 長いバス旅行と、盛り沢山な日程を過ごしたことで、体への自信がついたのではないでしょうか。良かったですね。今後も充分に注意しながら旅行に、俳句にと楽しくお過ごしください。
私も、吉野の桜を見に行ったことがありましたが、一本も咲いていませんでした。いつか、一目千本の桜の景色を見たいと思っています。 新田
コメント by 新田義雄 — 2012年5月8日 @ 14:47