チロル・ドロミテの秋/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2011年度, class1955, 消息)
2002年10月チロル・ドロミテ地方を動き回る4泊5日の旅をしてヨーロッパの秋を満喫した。
訪欧歴50回以上と称する友人H君が定宿にしていたグリンデルワルトの「ホテル・ベラリー」の常連客が集まるイベントが開催され、それに特別参加することとなった。前半はグリンデルワルト周辺のトレッキングや観光地巡りで過ごし、後半のオプショナル・ツアーとして上記の旅を計画。ホテルの若旦那D君がガイド兼ドライバーを務めてくれ、もう1人の友人を含めて男4人、気に入った所で泊まろうという気ままな旅であった。
初日はグリンデルワルトからドロミテ街道東端のコルティナダンペッツォ(*)までロングドライブ、近くのミズリナ湖畔のホテルに宿泊した。既にシーズンオフ、あたりは閑散としていたのでホテルが営業しているかどうか気懸かりだったが、D君が目星を付けた三つ星のホテルが営業中で助かった。ただし、他に客はいなかったようで、いわば“開店休業”状態。女主人がバタバタと準備を整えて迎え入れてくれ、マズマズのサービスを提供してくれた(ただ暖房が十分とは言えず寒かった)。
(*) 1956年1月に冬期オリンピックが開催された
次の日はドロミテを動き回り写真を撮りまくってから、北上してチロルの中心部へ。チロルには南北に走る大きな谷が3つある。中央の谷はチロル州の州都インスブルックから南に延び、ドロミテ山塊を経てイタリアに通じている。インスブルックから10Kmほどの所に分岐があり、南西へ小さな谷(シュトゥバイタール)が伸びている。2日目はこの谷の中ほどノイシュティフトという村の小さなホテルに泊まることになった。家族経営の小さなホテルだったが、感じが良くサービスも気に入ったので以後の3日間はここを“ベースキャンプ”として行動することにした。
3日目は西の谷(エッツタール)を探訪、谷のかなり奥にあるセルデンまで足を伸ばした。素晴らしい天気に恵まれてきれいな写真が沢山撮れた。小生は別の機会に東の谷(ツィラータール)も訪れたことがあるが、3つの谷の中ではエッツタールが一番「チロルというイメージに合っている」ように思う。
途中のレストランで昼食にサンドイッチを食べたが、普通のサンドイッチとは全然違っていてハムの山の中に小さなトーストが隠れていた。写真を撮っておけば良かったと後悔している。
所で、ヨーロッパの紅葉は黄色~黄金色系が多く、赤い色には滅多にお目にかかれない。それで偶に「赤い紅葉」に出会うと嬉しくなってしまう。
帰りは大回りしてドイツのフュッセン近くまで行き、ノイシュバンシュタイン城を眺めた。この城は前の年に訪れたが、雨に降られて外からゆっくり眺めることが出来なかったので再訪したもの。
4日目はインスブルック東隣のハルとインスブルックを散策。インスブルックでは近くオーストリアの大統領選挙があるそうで、写真入りの看板が目立っていた。
5日目最終日、明け方雨が降っていたが標高の高い所では雪だったようで山は雪景色になっていた。ホテルを出た後、折角だから谷の奥の方を見てみようということになり、しばらく進んだら新雪の世界に変わり紅葉と雪が混在する素晴らしい風景を楽しむことができた。反転して一路チューリッヒを目指す。途中で「ラインの滝」を眺めてからほぼ予定通りにチューリッヒ国際空港到着、本隊と合流して帰国の途へ。5日間の実り多いオプショナル・ツアーが無事終了した。
エッツタールの風景~ドロミテの風景~シュトゥバイタールの雪景色の順に7分強のショートムービーとしてまとめ、YouTubeに投稿した。
(画面右下矢印が4つあるキイを押すとフルスクリーモードになる。戻りはEscキイ)
2011年10月21日 記>級会消息
秋のチロル、なかなかいいですね。いつもながらの丁寧な編集映像で黄葉の里を楽しませて頂きました。小生は日の長い、雪渓の残るそして雪解け水に水嵩の増した流れを目当てに6月の旅が多く、天候の急変しやすい秋は敬遠気味なので。ノイシュティフトは素朴でいい街でした。村の教会のフレスコ天井画が印象に残っています。
コメント by サイトウ — 2011年10月21日 @ 22:18
美しい秋のチロルの紹介、有難う御座います。ここに出ている写真が実に見事なので、これを僕のPCの壁紙に取り込みました。悪しからず、ご了承を。
いつも動作が遅くて苛々させられるXPの反応を、これで少しは心穏やかに待つことが出来るのではないかと思っています。
コメント by 武田充司 — 2011年10月24日 @ 22:38
武田兄へ
小生の写真をPCの壁紙に採用して頂き有り難うございました。
しかし、XPの反応の遅さを多少ガマンさせてくれる心理的効果はあるかも知れませんが、やはり実質的にレスポンスを早くするに越したことはありません。
何かアドバイスできるかどうか調べて別途連絡します。
コメント by 大曲 恒雄 — 2011年10月26日 @ 16:39