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  • ポンペイ/大曲恒雄@クラス1955

    ・ポンペイはナポリの南東にある遺跡で1997年に世界遺産に登録された。

    $00A0ナポリ湾.jpg
    $00A0  ナポリ湾越しに
      ヴェスヴィオ火山
        を望む

    ・西暦79年8月24日ヴェスヴィオ火山が大噴火、一昼夜に亘って火山灰が降り続いた後火砕流が発生し、ポンペイは一瞬にして地中に埋まった。5mの深さに町全体を飲み込んだ火砕流が、当時の人々の生活をそのままの状態で保存した。
    当時の人口は1万人弱だったと推定されている。
    (写真はナポリ湾を望む高台から撮影)
    ・発掘は18世紀半ばから始まり、今も続けられている。地中から次々と現れるローマ時代の遺品の美しさに世界は驚かされた。その秘密は、火山灰を主体とする火砕流堆積物に乾燥剤のシリカゲルに似た成分が含まれていたためで、この火山灰が町全体を隙間なく埋め尽くしたため湿気を吸収し壁画や美術品の劣化が最小限に抑えられたものと考えられている。
    ・火砕流の速度は時速100Km以上で市民は逃げることができず、一瞬のうちに生き埋めになった。後に発掘されたときには遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞ができていた。考古学者はここに石膏を流し込み、逃げまどうポンペイ市民が死んだときの形を再現した。顔までは再現できなかったが、恐怖の表情がはっきり分かるものもある。
    ・少々脱線気味の話になるが、このメモをまとめている時に目についたので・・・。
    (資料1)に「“レベル7”から25年、観光地化した惨劇の地」という副題付きで大竹剛氏の記事が載っている。これはウクライナの首都キエフを訪れる観光客の間でここ数年ちょっとした人気を集めている「チェルノブイリ事故現場を訪れる日帰りバスツアー」体験記である。

     爆発を起こした4号炉から30Km圏内は現在も立ち入り禁止区域に指定されていて、中に入るには手続きが必要だがパスポートによる本人確認だけで非常に簡単。18Km、10Kmの所にチェックポイントがあり、最後は4号炉の手前でバスを降り(防護服を着ることもなく)300m地点まで近づける。因みに、この地点でのガイガーカウンター値は3.5μシーベルトだったとのこと。
    (資料1)「今のチェルノブイリを歩いてみた」 日経ビジネスオンライン 2011/4/18

     このツアーで、大竹氏と同じバスに乗っていたドイツ週刊誌の記者が漏らした言葉が「まるで現代のポンペイだな」。

     また、この記事は次の一文で締めくくられている。
    「25年後のフクシマを、現在のチェルノブイリのような状況にしてはならない。」

    (画面右下、矢印が4つあるキイを押すとフルスクリーン表示となる。戻りはEscキイ)

    3 Comments »
    1. 久し振りに午前中にパソコンを開けてみたら大曲兄の「ポンペイ」を見つけて吃驚しました。私も30年以上前に一度訪れたことがありますが、その時は急いで見物したので一枚写真がありますが、水兵さんが3人見物している以外はわずかな見物人でした。ビデオを拝見して現在の賑わいが良く判りました。またナポリ湾の素晴らしい風景の写真を堪能さしてもらいました。
      「ポンペイ」の地名を見て小生が吃驚したのは、留学時最初にカルチャーショックを受けた速読のテストの題名が「ポンペイ」だったからです。数分間の文章を映画で眺めた後、作文を書かされました。恥を忍んで「ポンペイの思い出」として冷や汗をかいたブログを次回紹介します。

      コメント by 大橋康隆 — 2011年5月28日 @ 11:25

    2. ポンペイの楽しい観光に案内して下さって感謝です。矢張りビデオは実感があるし、ガイドさんの説明付も良いですね。
       これはいつ頃撮影されたものでしょうか。私は2001年春に行ったのですが、それに比してこのポンペイの賑わいに感心しました。その時カプリ島にも行って青の洞窟では待たされましたが、すると今はどうなって居るのか心配な位です。

      コメント by 小林 凱 — 2011年5月29日 @ 21:58

    3. コメント有り難うございました。
      このビデオは2002年6月11日(火)に撮ったものです。
      我々のグループは28人の大部隊でしたが、他にも個人客、団体客など沢山の観光客がいて大賑わいという感じでした。
      残念だったのは、ヴェスヴィオ火山がはっきり見えなかったことで、ツアーのスタート時は殆どダメ。1時間くらいのツアーが終わった時も一部が雲に隠れていました。
      帰路ナポリ湾を望む高台から3回目の挑戦。天気は文句なしだったのですが、頂上付近が雲の中で山の姿を捉えることはできませんでした。

      コメント by 大曲 恒雄 — 2011年5月30日 @ 11:08

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