平成22年自選12句/井村英一@クラス1955
記>級会消息 (2010年度, class1955, 消息)
1月
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$00A0 | 一心に落葉を掃きて憂さ忘る |
2月
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$00A0 | 冬晴や日陰の庭も空青し |
3月
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$00A0 | 妻偲びつつ鬼やらい一人する |
4月
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箱根湯本にて | 麗らかや杉山の上に草の山 |
5月
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横浜港にて | 大桟橋より三塔望み風光る |
6月
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$00A0 | 春疾風駅前広場広きかな |
7月
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$00A0 | 立葵上の方まで賑やかに |
8月
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$00A0 | 冷房の席譲られて目を瞑る |
9月
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$00A0 | 熊野古道苔むす石に蝉時雨 |
10月
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$00A0 | 敬老日全戸が受ける贈り物 |
11月
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最上川にて | 舟唄に乗りて紅葉の川下る |
12月
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新美術館にて | 美術館出て紅葉の空気吸う |
2011年1月16日 記>級会消息
8月の「冷房の席譲られて目を瞑る」の「瞑る」が最初はピンとこなかったのですが、恥ずかしながら辞書で瞑目の瞑(つぶる)だったことがわかった次第です。風貌がそれらしくなったこの頃、電車で席を譲られることが多くなりました。しかし譲った人が近くにいると何となく気まずいものです。このようなとき、目を瞑りたくなる気持ちになるものですが、この句は言いえて妙ですね。
コメント by 森山 寛美 — 2011年1月16日 @ 17:30
井村様 一年を俳句で表すというのも良いものですね。こちらは詩歌の知識も才能もありませんが、自分が見た景色、旅行したところを詠んだ句には共感を覚えます。
いい趣味を持っていますね。
これからも楽しみにしております。
コメント by 1新田 義雄 — 2011年1月16日 @ 20:15