合唱団との合同演奏会(12月)/納所一晴@クラス1955
記>級会消息 (2010年度, class1955, 消息)
私の所属している「小平市民オーケストラ」では恒例として2年に1回のペースで年末に合唱団との合同公演を行っており
(前回2008年はベートーヴェンの第九交響曲「合唱付」)、今年は
ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」の抜粋を合唱団と共演します。
「スターバト・マーテル」はカトリック教会に関係されている方にはお馴染みの曲ですが、一般的にはあまり馴染みのない曲ですので、
簡単な紹介をしておきます。
「スターバト・マーテル」(Stabat Mater、「悲しみの聖母」)は、13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の1つで、十字架にかけられたイエス・キリストの足元で、聖母マリアが我が子の死を嘆き悲しむ様子を描いたもので、歌詞はヤーコポーネ・ダ・トーディ(Jacopone da Todi) の作とされています。題名の「スターバト・マーテル」は、歌詞の最初の1行(Stabat mater dolorosa、悲しみの聖母は立ちぬ)を省略したものです。
この歌詞には中世以来、西洋音楽の多くの作曲家が曲を付けており、ドヴォルザークのほか、ヴィヴァルディ、スカルラッティ、ペルゴレージ、ハイドン、ロッシーニ、シマノフスキ、プーランク、ペンデレツキ等々による作曲が有名であり、現代に至るまでに400人以上の作曲家が継続的に作曲され続けているとのことです。
ドヴォルザーク作曲の「スターバト・マーテル」は全部で10曲あり、オーケストラと合唱、それに4人のソリスト(ソプラノ・アルト・テノール・バス)で構成されている壮大な曲で、多くの作曲家の作品の中でも演奏時間が最も長い曲であるといわれています。今回の公演では第1曲・第2曲・第3曲・第5曲・第10曲の5曲だけを抜粋して演奏します。
演奏会の詳細は以下の通りです:
2010年12月19日(日) 14:30開場 15:00開演
ルネこだいら大ホール 指揮:柳澤 寿男
ワーグナー:「楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲」
チャイコフスキー:「幻想序曲『ロミオとジュリエット』」
ドヴォルザーク:「スターバト・マーテルop.58」(抜粋)
ソプラノ:小渡恵利子(二期会会員)、アルト:三橋千鶴(二期会会員)、
テノール:小林祐太郎(二期会会員)、バス:久保田真澄 (藤原歌劇団団員)
合唱:2010こだいら合唱団
主催:小平市文化振興財団/多摩北部都市広域行政圏協議会
指揮者の柳澤寿男氏は、現在コソボフィルハーモニー首席指揮者、バルカン室内管弦楽団の音楽監督などをされて国際的に活躍されている方で最近はマスコミでも多く紹介されている方です。
この演奏会のチケットは9月24日発売開始ですが、通常のオーケストラ愛好家に加えて多数の合唱団関係者の方がチケットを購入されるため短時間で完売になると予想されます。
おそらくこのブログが掲載されたころには完売となっていることでしょう。従って今回は皆さんにご来場をお勧めすることができないのが残念です。
2010年10月1日 記>級会消息