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  • トリャヴナの川辺/大橋康隆@クラス1955

     前回紹介したブルガリアのタルノヴォを訪れた前日(2006年8月2日)にトリャヴナ(Tryavna)に宿泊した。

     山中の静かな町で大変好きになった。この様な環境で毎日を過ごすと寿命が延びる気がした。帰国後、早速町の中心であるクロック・タワーを背景にした川辺の風景をF8号の油絵に描いた。部屋に飾り、静かな雰囲気を思い出していると長生きできそうな気がする。   トリャヴナの川辺.jpg
       トリャヴナの川辺
     夕方、ホテルの近くを散策したが、Court Houseの庭で町の人達がのんびりと楽しんでいる景色を掲載する。翌朝、古い教会、学校、博物館、屋敷等色々訪れた。博物館の2部屋の天井一面に、師弟が競った木彫り「5月の太陽」と「7月の太陽」が施され、工芸の歴史が覗える。
     
     トリャヴナの憩い.JPG
       トリャヴナの憩い

     もう数日滞在すれば、油絵になる写真が沢山撮れたと思うが、一日でも滞在出来たのは現地ツアーのお陰であると満足した。
     8月2日午前、バラの谷で有名なKazanlak市内観光後、トラキア人の墳墓を見学。この近くに、定年退職後移住して楽しんでいる日本人家族がいると聞いた。

     午後訪れた、金色の屋根が輝くシプカ僧院は、トルコ軍と戦って戦死したロシア兵を悼んで建立された。シプカ峠の頂上には、32mの巨大な自由の碑が聳え、内部は博物館になっている。兵士の遺品等が展示されているが、戦闘の激しさを描いた油絵は戦争の悲惨さを物語っている。   シプカ僧院1.JPG シプカ僧院2.JPG 
      シプカ僧院1   シプカ僧院2

     1877~78年にわたる戦いでロシア・ブルガリア連合軍が勝利して、オスマン帝国からブルガリアは独立した。 世界史はギリシャ・ローマしか習っていない私には大変勉強になった。「ここは遠きブルガリア、ドナウの彼方」の歌詞の背景も実感した。
     油絵を中心に紹介したので、ブルガリア旅行の時間軸が逆になってしまった。シプカ(Shipka)峠を越えてトリャヴナに到着した。
     日程表を下記に紹介するが、基本的ルートは日本のツアーと同じである。
    7月29日 ソフィア(Sofia)着
    7月30日 ソフィア市内観光
    7月31日 ソフィア発、リラの僧院観光、プロヴディフ(Plovdiv)泊
    8月1日 午前プロヴディフ市内観光、午後バチコヴォ僧院観光、カザンラク泊
    8月2日 午前カザンラク市内観光、午後シプカ峠経由、トリャヴナ泊
    8月3日 午前トリャヴナ市内観光、午後ヴェリコ・タルノヴォ市内観光、泊
    8月4日 アルバナシ(Arbanassi) 観光後、ルセ(Ruse)泊
    8月5日 イヴァノヴォ岩窟観光、午後ブカレストへ、夕方市内観光、泊
     リラの僧院は本当に素晴らしかった。途中コウノトリが多く住む村で休憩。コウノトリが家屋の煙突に巣を作ると、別の煙突を造ることになっている。プロヴディフはブルガリアの京都。バチコヴォ僧院では写真撮影禁止。アルバナシは古い文化の香りが色濃く残っている。ルセのホテルからはドナウ川が一望できるが、黒海に近いため上流より川の水が綺麗になっていた。

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