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  • 丹波篠山を訪ねて/西道夫@クラス1955

    昨年10月16日、有馬温泉1泊後、丹波篠山に行って来た。この時期に行けば名物黒豆の枝豆を買える。(篠山:ささやま)



    1.篠山の位置
    :神戸港から北12kmに有馬温泉があり、更に北31kmに篠山市がある。ここは周囲を山で囲まれた南北4km、東西12kmの盆地である。
    2.篠山名物:黒豆と篠山城趾と言えよう。
    ①黒豆:お節料理には関西では必ず甘く煮た黒豆が付く。関東の方でも現在は付くと思うが、私は知らない。粒が大きいこと、そして味が良いことで、日本一だと言われている。煮る黒豆は充分成熟する12月に収穫し、乾燥させて出荷する。枝豆として食べる豆は10月に収穫する。普通の大豆の枝豆は茎や鞘が緑色のものが柔らかく、美味しいが、黒豆の場合は、鞘も緑色が少なくなって黄色に変色してきた位のが甘みと味の深みが出て一番美味しい。
    問題はそのように枯れかかったような枝豆が余り売られていないことである。このような枝豆は見たところ、何か汚い感じがして、商品価値が無いように見えるからである。街の中の店では緑色の枝豆しか売られていない。従って、そこでは黒豆パンなどを買い、帰りがけに黒豆畑の道路脇にテントを張って売店にしている農家の方々から、枯れかかった枝豆を買う。茹で方:オーバー目に茹でる。
    奈良に出荷されていないのか?スーパーには無く、地元野菜を売る店では奈良県産の黒豆の枝豆を売っているが、粒は小さく、味も違う。
    東京では?去る1月10日の日経関西版の「磨け地域ブランド」で丹波の黒豆が紹介されている。
    05年から篠山藩主の青山氏とゆかりの東京青山で開かれる青山まつりで黒豆の枝豆を売っているようだ。販売解禁日は10月。
    ②篠山城趾:街の中心にある。真四角に造られた堀の一辺は400m、堀の幅は30m、城壁の高さは目測で10m程、東南かどには天守閣用の高さ6m程の天守台がある。この城は家康が1608年に造らせたもので、天守閣を省いて1年で完成させた。家康はここに集めた兵力で、大坂城の豊臣秀頼を攻めた(夏の陣)。篠山城の大書院は京都二条城の大書院に次ぐ大きさで、明治維新でも解体を免れた。残念なことに昭和18年に失火で消失した。
    07年にこの大書院が部屋数を少なくして再建された。大変立派な建物で、今は観光名物になっている。
    付け足し:車を持っている方は恐らくJAFに加入していると思うが、この1・2月号に有馬・篠山が写真入りで紹介されている。是非見て下さい。
    平成21年1月23日

    2 Comments »
    1.  大変楽しい話を有難う御座います。東京生まれの関東・東北育ちの僕には、丹波篠山は歌の文句で知るだけで、行ったことはないので、そううち、行って見たいと思います。黒豆を甘く煮たものは、東京でも正月のおせち料理には昔から入っていました。少なくとも、我が家では。
       しかし、グーデンホーフ・カレルギーの母(青山光子)が丹波篠山藩主と関係があるとは知りませんでした。

      コメント by 武田充司 — 2009年2月9日 @ 11:34

    2.  私の亡母の実家が黒田庄村で、篠山から山一つ越えた西側です。戦争中に一度だけ、福知山線で篠山、丹波、谷川経由で黒田庄に行きました。子供の頃です。ただ疲れて空腹だった事、到着後にざるに山盛りのゆで卵を食べた事だけ覚えています。
       篠山の話題は今度初めて知りました。何時にも増して、西兄の旅行記を感慨深く読ませて頂きました。
       黒豆はなかなか上手に煮れません。皮が破けたり、皺がよったり。忍耐が要るので私には苦手です。

      コメント by 寺山 進 — 2009年2月10日 @ 11:37

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