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  • 私のボランティア活動/大野栄一@クラス1955

                IEEEマイルストンとの付き合い

     現役を退いた2年後の97年に、会員数1万人を超えて支部分割が課題となっていたIEEE 東京支部のVice Chairを務めることになり、2年後には8支部体制となった組織の調整を任とする Japan Councilの設立に係わったことから、2001年にIEEE本部組織の1つであるHistory CenterのTrusteeとなった。


      今年からは更に深入りして History Committee Member となり、年2回Newark 空港のホテルで開催される会議への参加と、年数回深夜に自宅にかかってくる電話会議の応対に苦労させられているところである。
     
     そこで取組んでいるテーマの1つであるIEEE Milestone について簡単に紹介したい。これはIEEE の広範な活動分野である電気・電子・情報に関しての画期的な技術成果の中から、25年以上経過し、産業や地域社会の発展に多大な貢献をした業績を採り上げて認定する制度として1983年に創設されたもので、その狙いは技術者が自分たちの技術に対する認識を高めることと共に、世間一般の技術・技術者に対する評価・認識を高めることにあるが、わが国の技術成果を世界に周知させる良い手段でもあると考えて協力している。
     
     現在、世界全体で約80件が受賞しているが、日本は受賞年順に、八木アンテナ、富士山レーダー、東海道新幹線、水晶腕時計、液晶電卓、VHS、鉄道自動改札の7件である。来年には10件を越すべく、日本語ワープロ、依佐美送信所、茨城衛星通信センターなどが進行中である。わが国のみならず世界の人々の生活向上・発展に貢献してきた優れた技術遺産を見出し申請して行きたいのと考えているので、諸賢からの多くのアドバイスをお願いする次第である。
     
     ご関心のある方は次のホームページをご覧頂きたい。

     www.ieee-jp.org/japancouncil/jchc/adm/jchc_top.htm
      www.ieee.org/web/aboutus/history_center/about/milestones.html

      

    富士山レーダー・マイルストン銘板BMP..jpg  富士山レーダーのIEEE Milestone銘板
    (撮影:大野)
    東京大手町の気象庁本館気象科学館に
    展示されている銘板
     

    2 Comments »
    1. Milestoneという企画(概念?)は、初めて知りましたが、面白いと思いました。僕は、昔から技術史に関心があったのですが、いろいろな分野で、今後、こういう企画を進めるとよいですね。我々のような、退役軍人(?)みたいな世代には、こういう仕事は向いているかも・・・。自分たち世代のためだけでなく、次の世代のためにも、頑張って下さい。

      コメント by 武田充司 — 2008年9月17日 @ 22:42

    2. ところで「電気釜」はどうなっているのでしょうか?あれは素晴らしい発明品です。「カラオケ」と「インスタント・ラーメン」は、ジャンルは異なりますが、ノーベル平和賞ものの20世紀最大の発明でしょう。あれほど世界の人々を楽しませ、幸せにした発明品はないと思うのですが、如何でしょうか。以上、冗談です。

      コメント by 武田充司 — 2008年9月19日 @ 19:00

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