新しい大学院キャンパス/柳父 悟
区>会員, 記>寄稿 (2018年度, class1964, 海外だより)
私は西安交通大学電気工学科(電気エネルギー)に勤務している。東京電機大学時代に中国人の活躍が始まり何を今後の課題にすべきか調査したいと思った為である。中国の今後の活躍は物凄いと感じているが今後日本人がどのように付き合うか心配している。
中国に来た当時はすごいと思ったがどんどん発展するのを見てこれは大変と思っている。私が西安交通大学に来たときは与えられた機器は次のようであった。遮断器の試験で高電圧大電流であるので合成試験が行われるが建屋は図1に示す建屋で126kV-100kAの交流遮断器が試験できる装置と直流は2kV-30kAが通電できる装置があった。その装置を図2に示すが装置は出来ていても安全に対しての配慮は欠けていた。
私は超電導現象で電流を遮断できれば凄いと思っていたので別のキャンパスで試験ができるようにしてきた。それを図3に示す。超伝導研究室である。その間約8年かかったが立派な装置ができた。私の研究室は5階にあり、私の部屋もある。
安全という面では経験がない為であろうが全く関心がなく殆ど私は大学を利用していない。実験はもっぱら公共の社外装置を使っている。大学院で私は働いているがその間の学生の人数はどんどん増加している。学生の人数は教育しても現在不足している。修士と博士の勉強は日本と異なるがその絶対量は増加しており、西安交通大学ではこれ以上増加することが予想されているがキャンパス不足になってきた。そこでびっくりするが別のキャンパスに大学院用のキャンパスを作ってこれに充てることにした。図4に新しいキャンパスを示す。ここ西安では場所も広い場所が随分ある。木陰のある十分な土地を利用して大学院を建設中である。場所は十分にあり今後大学院はここに移る。来年中と聞いているがどうにかなると思う。
図5にその風景を示す。これは2018年度の末であり、すごい建屋が建設中である。また2018年度末ではあるが教授用の個人宅は既に建設されており値段は決まっていないが大いに宣伝中であった。空港の反対側であり直ぐに行こうとしないと思っているので宣伝に努めているようであった。図6に示すが個人の家とは言え6~7個のベッドルームがあり300平米の土地に建設中であった。部屋の中は素晴らしく現在の中国では想像もつかない超豪華な家であった。これが私の学生(女性)の結婚式で来た家と思うと信じられない。ここまで大学院を優遇するとなると今後の発展はすごいと感じた。ここまで優遇するのは政府として大変な方針と思った。それほど中国は科学技術の発展に力を入れていると思った。
ここで大学院などの異なる点を述べたい。
欧州や中国では直流で送電することが多い。多端子網の直流送電である。その中で私が重視しているのは5ms以内に直流送電の事故が直ちに切れることを志向している。半導体遮断器など使用されるが日本では関心がないのか全く気にしていない。一部は分かっていると思うがこれが普及していない。
大学院のあり方も問題である。日本の大学院では大電流で高電圧をできる設備は待っていない。これはお金が掛かるためであるが中国との対比ではどうであろうか。
これから電力は必要なときにおかしいのではないだろうか。外部の情報に疎いと思う。大学院生がよその国を訪問すればそれなりに情報は多くなるが日本の電力ではどうであろうか。また電力は電気工学の専門家を不要とよく言われているが本当にこの状態で良いのであろうか。
中国がキャンパスを作ることは教育重視の為であろう。しかし全国レベルで全ての人がIEEE制覇をかけてやっている。中国は大きな枠を意識していないか知る必要がある。人口は日本の10倍であり、今後は多くのノーベル賞級の表彰など取るのではないかと思っている。また日本は中国とは離れた意見を持っている人が多い。
私が解決案も持っているのではないが、中国とは仲良く付き合う他ないと思っている。