40年会/クラス1975(昭50)
区>会員, 記>級会消息 (2015年度, 40年会, class1975, 級会)
大学卒業後40年を迎えました。1年半前から幹事会で40年会イベントの企画を練ってきました。約1年前に、絞り込んだ三か所 (岩手、北海道、山口など)から、全員対象の投票を行いました。その結果、主な被災地の一つである三陸を11月中旬に視察し、中でも大きな被害があった大槌町に宿泊する2日間の「被災地の復興と観光インサイドツアー」に決まりました。
参加者は元学生30名に、お世話になった恩師6名(多田先生、曽根先生、羽鳥先生、齊藤先生、桂井先生、田宮さん)の総勢36名。11月14日の朝東京駅には、団体チケットで行動する本隊21名が集合して、東北新幹線で一ノ関駅に向かいました。そして、一ノ関駅で全体36名が集合し、直ぐに貸し切りバスに乗り換え。
懐かしい仲間同士が久しぶりに集まって、バスの中はガヤガヤと賑やかになりました。幹事が積み込んだ昼食の弁当を味わいながら気仙沼、陸前高田、釜石方面に向かいました。貸し切ったバスは大槌町のバス会社のもので、震災の状況をよく知っている女性ガイドさんを割り当ててもらいました。2011年3月11日午後2時46分の震災発生から、数日間の緊迫した模様や、ご家族の決死の避難の様子などを我々に話してくれました。運よく命が救われた美談だけではなく、その裏には暗く辛い話も一杯あったそうです。
海岸沿いは、至る所に盛土が行われていますが、まだまだ全体をカバーするにはほど遠い状況です。陸前高田では、有名な奇跡の一本松を眺めました。その後ろに広大な松林があったということ、その松林の上に普段は見えなかった海が震災当日突然現れて、松や町を飲み込んだそうです。また、海岸沿いに設置されていた大型のベルトコンベアーの解体も進められていました。道路は徐々に整 備され新しい工場や商店が立ち始めており、災害復興は着実に進んでいるように見えましたが、対象は広大な土地です。復興が完了するまでにはまだまだ時間が掛かりそうです。
夕方、目的地の大槌町に到着し、まず、町内唯一のショッピングモール「マスト」に立ち寄りました。新谷洋一君が担当した東大復興支援事業(水産業プロジェクト)を基に彼が立ち上げた水産加工販売会社「ひょうたん島苫屋」の店舗を視察しました。店には、鮭の燻製を中心として、水産加工品が並んでいます。ガラス越しに彼が設計した大きな燻製ボックスが見えます。
その日の宿泊は、これも大槌町の三陸花ホテルはまぎく。チェックインを済ませて、今回のテーマである震災復旧と復興の歩みについて、KDDI小林洋君と新谷洋一君がプレゼン。その後、皆さん風呂に入って、宴会場で懇親会が盛大に開かれました。二次会は、ホテルのカラオケルーム。25名ほどが狭いところに集まり、小林洋君がご実家より取り寄せた日本酒の差し入れやワイン、焼酎などを楽しみながら、皆さん夜が更けるまで話は尽きません。
翌朝は8時にホテルを出発して、3階まで被災した東大海洋研の建物、全階被災の旧町役場など大槌町の被災地を巡りました。改めて津波の恐ろしさを体感しました。次は、内陸方面に向かい今年世界遺産登録が決まった「明治日本の産業革命遺産」の一つ「橋野鉄鉱山」を見学しました。最近は見学者が一日200名程度へと増えたそうです。方言丸出しで熱心に説明される地元のガイドさんの話がとても面白く、かつて1000名もの従業員を集めた鉄鉱山の賑わいが思い浮かぶようでした。
午後、民話で有名な遠野の道の駅で昼食をとり、新幹線新花巻に14時前に到着。個別に帰る方や、東京駅まで団体チケットで帰る方などがおり、今回の40年会ツーアを新花巻駅前で一先ず解散。旧交を温めた2日間のツアーは思い出を残して、無事終了しました。(渡部 記)
クラス1976の畠山です。
新谷洋一君が担当した東大復興支援事業(水産業プロジェクト)を基に彼が立ち上げた水産加工販売会社「ひょうたん島苫屋」
http://hyotanjima-tomaya.jp/
さっそく、ホタテの燻製などをネット注文して、おいしくいただきました。
「小林洋君がご実家より取り寄せた日本酒の差し入れや・・」
こちらも、銘柄等教えていただければ味わってみたいですねえ。
コメント by 畠山 靖彦 — 2016年3月27日 @ 01:18
40年会には参加できませんでしたが、小林さんのご実家は岩国の「八百新酒造(株)」で、看板銘柄は「雁木」です。都内では扱っているお店は少ないかもしれませんが、酒造のホームページに取り扱っているお店のリストがあります。
http://www.yaoshin.co.jp/
ご参考まで。
コメント by 谷本 至 — 2016年4月30日 @ 12:33