コラボ/小川剛史
先日、息子の五月人形を飾った。自分の五月人形(今はどこにしまってあるのか、あるのかないのかも不明だったり・・・)を飾っていた頃は、いつ飾るべきなのかなんて気にしたことがなかった。昨年は初節句で、購入して、飾って、しまうまでバタバタと過ぎてしまった。
ネットで調べてみると、明確にこの日からこの日まで飾るのが正式というような決まりはなく、春分の日あたりから四月中旬頃に出し、五月五日を過ぎたらできれば五月中旬頃までに天気のよい日にしまうのがおすすめということだったので、今年はちょっと気合いを入れて早めに飾ったわけである。
端午の節句とは、本来、強い香気で厄を祓う菖蒲や蓬を軒に挿し、粽や柏餅を食べて邪気を祓ったり、菖蒲湯に入って無病息災を願う風習である。武家社会では、菖蒲と尚武をかけて、盛んに端午の節句を祝うようになり、江戸時代以降には、特に男児誕生がめだたいこととされていたので、端午の節句を「男子の節句」として甲冑や幟を飾ったということだ。それが、庶民にも広まり今に続いていている。
時代を経るにつれて端午の節句の意味は徐々に変化しているが、鎧兜は命を守る象徴であり、子供に事故や災害に遭わず、無事にたくましく成長してほしいという願いにマッチしている。ただ最近は、可愛らしい子供のお人形が武者の格好をした大将飾りも人気のよう。男は強いだけではだめで、思いやりや優しさも重要という考えのあらわれだろうか。 変わった五月人形を見つけた。人形の老舗である吉徳とLucas filmのStarWarsのコラボレーションで、ダースベーダー五月人形が発売されたそうだ。
[参考] http://www.yoshitoku.co.jp/starwars.html
研究者をしていると自分の専門と全く異なる専門の人とのコミュニケーションやコラボレーションが研究を進める上での大きなヒントや成果につながることがあるが、この五月人形とStarWarsのコラボレーションはどのような結果になったのだろうか。
(小川 剛史:情報基盤センター・講師)