出張/相澤清晴
先月7月23日から25日に1泊3日でシアトル(米国)へ出張した。予算の関係でその進行状況に関するプレゼンテーションをしなければならなかった。学期末であり、博士の予備審査も多々入っている週に行くことになってしまった。このため、発表を行わなければならない時間帯だけいることとし、数日に渡り企画されていたその他の会合には出席をあきらめて予定を立てることとなった。結果として、1泊3日のとても過酷なスケジュールとなった。東京を23日(日)に発ち、シアトルの23日朝についた。その日だけ、ホテルで休息、相談、準備、ごろごろ寝て24日(月)になった。その午前中にプレゼンをして、お昼過ぎには空港へ行き、帰りの飛行機に乗った。そして、東京に戻って25日(火)。現地での正味の滞在時間は、丸一日とちょっとくらい。ビジネスマンになった気分である。本来の予定ですごすことができれば、数日の間には他にも会合やイベントも企画されていたのだが、一切参加できず、残念であった。これだけ余裕なく動くと、時間がぎゅーと詰まって連続しているように感じて、戻ってきたときには、ついさっき出発したような気がした。よかったことは、 1泊の国内出張並みに荷物がすくなかったことであろうか。
今回は、学生(博士と修士それぞれ1名)もその研究に関連して作り上げたデモを持ち込み、発表の中で紹介をした。そのデモも綱渡りで、2ヶ月くらいの学生の奮闘をへて、それぞれのシステムが動き出したのは出発の直前であった。うち一つにいたっては、出発の前日にようやく動き始めた。感動である。シアトルのホテルに到着してからしばらくは、そのデモの状況を確認していた。(学生の場合は、さすがにこちらの都合に100%つきあうのは、酷い話なので、一日ずつ前後に余裕があって、一日早くきて、一日遅く戻る日程であった。)今回は、日程も密で、内容もぎりぎりまで見えないところがありなどと、当方にはあまりにスリリングであった。(おかげで普段の10倍くらい疲れたかもしれない)。
話は全く変わるが、8月1日付けで相澤の所属が新領域・基盤情報から情報理工・電子情報に替わった。本学に勤めて以来、所属が大きく変わるのは3回目である。(小さく見ればもっといろいろ変わっている。)キャンパス間の引越しもまた行うことになる。柏キャンパスではじめたプロジェクトやコンソーシアムもあり、今後もこのキャンパスに関わることも多いと思う。今後ともよろしくお願いします。
(写真は、上記の出張とは何の関係もないが、その前にいったトロント(カナダ)でのマルチメディアの国際会議のレセプションでCNタワーに上り、地上340mのところの強化ガラスにのって地上をみたところ。足は、私の足である。綱渡りって、こんなイメージだろうか。)
(相澤 清晴:情報理工学系研究科電子情報学専攻・教授)