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  • COVID-19考/齋藤嘉博@クラス1955

      コロナが止まりません。天城峠を散歩したのは一昨年。昨年は四ヶ所の散歩を計画していました。

      その一は谷川岳。天神平までリフトで上がり、保登野沢コースを谷川温泉へ下ろうと言う魂胆。次は妙高高原。小学校の折、クラスは夏休みにこの高原で合宿をしたのですが、病弱の私は欠席。その想いが残って赤倉高原と苗名の滝を訪ねたい。さらに八丈島と知床半島。どちらも素敵な海の景観。しかしコロナでまだいずれも果たされていません。京都にも行きたいし、日々計画を練り直しながら一体いつになったら旅に出られるんだアとぼやいています。

      小生の前回(‘20.8.01)のコロナ考について、小林兄は海外のコロナ事情を紹介していただきながら日本の報道が過小評価になっていることを懸念され、“この恐れが杞憂に終わればよいが”とコメントしてくださいました。お説の通りに杞憂ではなく現実となりました。その後年末からの感染拡大は諸兄ご承知の通り。

      今日からやっとワクチンの接種がはじまってすこし終焉への明かりが見えてきたように思いますが、そのなかでのオリンピック!!健康と命が大切と準備され、アスリートたちの気持ちもわかりますのでお祭りはしてみたいところ。特にパラはあの身体でよくと尊敬の気持ちを禁じえません。命と健康を守るために準備は万全と言います。万全は結構ですが原発の事故も津波には万全のはずでした。水際対策も果たして。日産のゴーンさんが何の苦も無く抜け出る検疫です。ウィールスがすり抜けるなんていとも簡単。イギリス株、インド株、ブラジル株などのオリンピックなんていうことにならなければいいがと。これも杞憂に終わればいいのですが。

      コロナの蔓延で見えたことはこの社会が「遊び」で満たされていることへの驚きです。経済的に損失を被ったのはディズニーランドも旅行業者も、飲み屋もすべて遊びの話。旅の世界と食の世界なのです。経済の回復はK字形だそうで自動車、電機、製造業はあまり被害を受けずに上昇気流、しかし旅とレジャーの世界は急降下。

      この“遊び”について前回のコロナ稿にミミクリ、イリンクスなど異様な言葉でご紹介したロジェ・カイヨワの本、遊びと人間(Les Jeux et les Hommes)を読み直してみると今の社会を見通したかのようななかなか味のある言葉が並んでいるのです。

     ・遊びは何も生産しない。

     ・遊びとは容易に構成しがたい諸力をうまく組み合わせる術である。

     ・遊びは特定の職業の訓練をするのではなく障害を克服し困難に立ち向かう能力を高めることによって人生全体への案内役をはたしているのだ

     ・遊びが満ち足りた想いになるのは周囲の人たちを巻き込む反響をうんだ時だけである。

     ・競馬場やカジノが人であふれているように、人波でおしあいへしあいするのが楽しみなのだ。

      そういえば昨今のライブステージはみんなグループでおどっていますネ。ウィールスも“密”がお好き。そして歯車の遊びに言及して

     ・ある機械装置をうまく機能させるのはさまざまの部品の間に存在するこの遊びなのだ、

      近頃のテレ社会ではあまり見なくなった歯車ですが、古い技術者の私たちにとってはよく理解できる言葉です。この本が書かれたのは1958年(初版)。日本ではまだ遊びとは遠い日々が続いていた頃でした。皆がはやく再び遊びに浸ることのできる日々になってほしいものです。

    2 Comments »
    1. この前の高尾山へ登られた記録も今回も元気だなと感心して拝見しました。私は生来怠惰な一方、温泉好きで近くの伊豆へよく出掛けて居ましたが、コロナで自粛しているうちに行って居た宿が相次いで閉鎖で、感染の懸念が減る頃には手頃な行き先が無くなっているかと懸念です。と言っても90歳で何か出歩きを始めようとすると別のリスクが在って、結局閉じ籠りになりそうですが、その時はまた考えようと問題先延ばしの状況です。

      コメント by 小林 凱 — 2021年6月2日 @ 15:23

    2. お陰様でまだ元気にしております。コロナのおかげで諸兄をはじめ友人知人との会食、会合を妨げられているのが残念です。人間て本当に人と人の間が大切なんですネ

      コメント by サイトウ — 2021年6月3日 @ 08:38

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