漢字/斎藤嘉博@クラス1955
記>級会消息 (2016年度, class1955, 消息)
高橋兄からコメントを頂きましたが、2月1日付の本稿、野鳥公園に載せました新宿御苑掲載の植物の名は次の通りです。
四手(幤)辛夷(シデコブシ)
モクレン科の落葉小高木。中国原産。花は紅白色、芳香がある。
あめりか凌霜花(ノウゼンカズラ)
あめりか凌霜花(ノウゼンカズラ)
ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。中国原産。
あめりか大木角豆(キササゲ)
あめりか大木角豆(キササゲ)
ノウゼンカズラ科の落葉高木。果実は長い莢となりササゲに似て垂下する。
接骨木(ニワトコ)
接骨木(ニワトコ)
スイカズラ科の落葉大低木。春に白色の小花を密生する。
扉(トベラ)
トベラ科の常緑低木。本州から沖縄の海岸近くに生じる。花は白色五弁で芳香がある。
唐種招霊(カラタネオガタマ)
モクレン科の常緑樹、神社の境内などに植えられる。
令法(リョウブ)
リョウブ科の落葉小高木。山地に自生。6月ごろ白色の小5弁花を長い穂状につける。
梔子(クチナシ)
アカネ科の常緑低木。庭木として栽培。果実は漢方生薬。
南京櫨(ナンキンハゼ)
トウダイグサ科の落葉高木。中国原産。庭木街路樹とする。根皮を乾かして利尿剤とする。
梅嫌木(ウメモドキ)
モチノキ科の落葉低木。葉は梅に似、雌雄異株。5~6月ごろ淡紫色の小花を開く。
三椏(ミツマタ)
ジンチョウゲ科落葉低木。中国原産。枝は三つに分かれ、春匂いのある小花を房状につける。
扉(トベラ)
トベラ科の常緑低木。本州から沖縄の海岸近くに生じる。花は白色五弁で芳香がある。
唐種招霊(カラタネオガタマ)
モクレン科の常緑樹、神社の境内などに植えられる。
令法(リョウブ)
リョウブ科の落葉小高木。山地に自生。6月ごろ白色の小5弁花を長い穂状につける。
梔子(クチナシ)
アカネ科の常緑低木。庭木として栽培。果実は漢方生薬。
南京櫨(ナンキンハゼ)
トウダイグサ科の落葉高木。中国原産。庭木街路樹とする。根皮を乾かして利尿剤とする。
梅嫌木(ウメモドキ)
モチノキ科の落葉低木。葉は梅に似、雌雄異株。5~6月ごろ淡紫色の小花を開く。
三椏(ミツマタ)
ジンチョウゲ科落葉低木。中国原産。枝は三つに分かれ、春匂いのある小花を房状につける。
上記の植物の名は中国原産のものをそのまま持ってきたか(辛夷)、あるいはおなじ音の文字を借りてきたかでしょう。梅嫌木は多くは梅擬と書くようで梅嫌木はおそらく中国の書き方なのだろうと思います。葉が梅の葉に似ているというので擬(モド)きといったようですが、なまじ擬きなどと言われると全く違う植物を同一視する過ちをおかすかもしれません。なお梅嫌木の“嫌”は嫌いというより疑うという意味のようです。また接骨木(ニワトコ)なんていかにも当て字っぽい。薬用植物一覧表(web)によると「庭床」が原名のようで、昔このニワトコを黒焼きにして折れた骨の治療に使ったということからこのような字になったようです。また漢字源で文字の解字の欄を読むとなかなかおもしろい。上記「接」の字は“辛(鋭い刃物)+女 からなる会意文字で、刃物で入れ墨をした女どれいのこと、接は手+妾で相手とくっつく動作を示す”とありました。なるほど!
それにしても漢字ってむずかしいものです。大昔は象形文字で済んだのでしょうが、心とか気持ちの表現を含めた広い範囲にコミュニケーションが必要になると、象形なんてとても言っていられるものでもなく、多くの文字が表音文字になってしまいました。明治の頃には外来語を一生懸命漢字にしたものですが、この頃はもっぱらカタカナ、つまり表音文字による表現になってきました。一時は RIKIGAKU NO HONNとローマ字が話題になったこともありましたっけ。お隣の韓国ではハングル。漢字は偏や冠でおよその意味がわかるのは大変便利ですがとにかく読むのも書くのも難しい。時代とともに字も変化していくのですネ。
ついでに御苑のビジターセンターにあった初級、中級から二つづつをあげておきます。これはやさしいでしょう。
初級から 白雲木(ハクウンボク) 臭木(クサキ)
中級から 珊瑚刺桐(サンゴシトウ) 熨斗蘭(ノシラン)
中級から 珊瑚刺桐(サンゴシトウ) 熨斗蘭(ノシラン)
2017年2月16日 記>級会消息
読み方の回答有難うございました。「ノーゼンカズラ」「キササゲ」の二つは、文字からはとても読めませんね。このブログに掲載済みと報告した、扉「トベラ」と三椏「ミツマタ」の他に、梔子「クチナシ」(2010/8/1)と「ノーゼンカズラ」(2009/8/10)も、掲載済みでした。
なお、初級の「白雲木」(20146/1)も掲載済みでした。
更に、「南京櫨」(ナンキンハゼ)は2012年12月6日号のこのブログに森山君が掲載しています。
以上、興味のある方は再度ご覧になって下さい。
コメント by 高橋郁雄 — 2017年2月16日 @ 09:52
漢字は便利なものだとばかり思っていましたが、これを見ると考えも変わります。どれも全く見当がつきませんでした。
勉強のつもりで、広辞苑を使って調べてみましたら、「とべら」を「海桐花」と書いてありましたから、漢字表現も一通りではないのかと思いました。
高校時代に国語の先生から、昔あった俳句の雑誌「馬酔木」(あしび)のことを聞きましたが、これも植物の名としては「あせび」と読むのだということを知りました。
本当に難しいですね。
コメント by 武田 充司 — 2017年2月17日 @ 23:25