ハルシュタットの思い出/大橋康隆@クラス1955
記>級会消息 (2016年度, class1955, 消息)
2000年8月5日朝6時30分にリンツ駅を列車で出発し、7時過ぎにアットナンク・ブッハイム駅で乗り換え、8時40分にハルスタット駅に到着した。駅
はハルシュタット湖の水面より高い所にあり、階段を降りて波止場から定期船に乗って対岸のハルシュタットに向かった。定期船には日本から訪れた若い2人の女性がいて、互いにカメラを交換して、家内と共にツーショットを撮ってもらった。(写真1)
対岸の船着き場に到着して、急いで予約していたホテルにリュックを預けて身軽になり、マルクト広場の周辺を撮影した。この周辺の雰囲気は、大曲兄がクラスブログ2012年01月16日「ハルシュタットの風景」に掲載したビデオに活写されているので、ぜひ再読をお勧めしたい。再び船着き場から定期遊覧船に乗ってハルシュタット湖畔の素晴らしい風景を撮影した。
(写真2)と(写真3)は帰国後F8号の油絵に描いてNEC OB パレット会に出展した。特に(写真3)は展示会後も下北沢NEC企業年金基金会館1Fの応接室に設置されていた壁掛け展示板に油絵教室のメンバーの秀作と共に展示されていた。残念ながら、会館は昨年閉館となった。機会があれば、F-100号に描いて新構造展に出展したいと思っている。遊覧船から撮影した湖畔の家並みは多数になったが、(写真4)と(写真5)に一部を掲載する。
遊覧船でハルシュタット湖を楽しんで船着き場に帰着後、修道院を訪れた。修道院には美しい墓地があり、ここから湖を眺めていると天国に登るような不思議な気持ちがした。修道院から降る坂道で、教会を反対側から撮影した。(写真6)麓で昼食をとり、別の船着き場から定期船でオーベルトラウンに向かった。船上からは、教会と修道院を反対側から撮影することができた。(写真7)この写真を、F8号の油絵に描いて、今年1月に有楽町駅前の交通会館2Fギャラリーで開催された本明会展に出展して、本目賞を受賞した。
オーベルトラウンの船着き場からクリッペンシュタインへ登るケーブルカーの駅まで、地図で見ると大したことはないと思ったが、道が曲がりくねって意外に時間が掛かった。お陰で途中に散在する民家の風景を撮影することができたが、駅に到着すると天気が急変して雨が降り出した。しかしここまで来た以上は、ケーブルカーに乗り込んで、2,100m の山頂に登った。(写真8)残念ながら期待していたパノラマは雨と霧に阻まれて、玄妙すぎる白黒の樹木や岩の墨絵写真しか 撮影できなかった。がっかりして下山して、案内用のパンフレットを入手した。幸い帰路は長距離バスを発見して、ハルシュタットまでは気楽に帰れた。 ハルシュタットのバス停留所に到着すると、雨は上がり日没までは少し時間があった。有名な山の上の塩抗までは行けなかったが、中腹まではケーブルカ-で登り、ハルシュタット村を上から撮影した。(写真9)
8月6日の朝、ホテルを出てバス停留所に向かう時、大勢の中国人ツアー客がホテルに同宿していたことに気付いて驚いた。バス停留所で欧州在住の日本人一家4人と出会い、ハルシュタットに一週間ほど滞在して、ここを拠点に周辺を旅行すると効率が良いと教えてもらった。残念ながら私共は、ウィーンを訪れたことはあったが、首都以外はオーストリアは初めてで、出来るだけ多くの場所を訪れようと強行軍の旅行計画になってしまった。やがて、長距離バスが到着して、ゴウザウ湖に向かった。ゴウザウ湖のことは、既にクラスブログ2012年12月01日「ゴウザウ湖の雷」に掲載されているので、再読していただければ幸いである。
2016年11月1日 記>級会消息