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  • 鳴く虫日記(その4)「マツムシ」9月30日記/新井彰@クラス1955

     鳴く虫日記(その1)から(その3)までについて、皆さんからコメントを頂きどうも有難うございました。


    このところずっと静岡の家で過ごしていてパソコンを覗けなかったために遅くなりました、申し訳ありません。本題に入る前に(その1)~(その3)の記事にコメントを下さった諸兄に回答のコメントをまとめて以下に列挙します。
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    大橋様へ
     おっしゃるとおり昔は虫の音に囲まれていましたね。虫篭に入れた虫を売る虫屋さんも回って来たりして、クツワムシを買って飼ったりしました。「鳴く虫の会」には、子供の頃のそんなことが懐かしくて入会したシニア会員が大勢います。私もその一人です。
    小林様へ
     確かに暗い所での収録には苦労します。一度は或る住宅の玄関先の草むらで珍しい虫が鳴いていたので真っ暗い中を一生懸命集音器を突き出して録音していたら、たまたま通りかかったパトカーがスーッと近づいて来て止まり、「氏名は、住所は」とこってり不審尋問を受けました。録音を聞かせて「これ何という虫か知ってますか」と逆に訊いてやったら「本官はそんなのは聞いたことありません」という答えでした。
    さいとう様へ
     集音器は100円ショップで見つけた12cm径のプラスチック製のお椀に有り合わせの小さなマイクを付けた簡単なもので、パラボラ面でもなんでもないいい加減なものですが実用上充分な指向性と集音力があります。レコーダはMDレコーダを使っていましたが最近ICレコーダ(SDカード)に替えました。
    寺山様へ
     貴兄への年賀状にカンタンのことを書いた頃に「鳴く虫の会」に入会し、会から貰ったカンタンの卵を孵化させ育て始めました。カンタンの幼虫はヨモギの葉が好物で、近くの多摩川の土手でヨモギを探し取ってきて与えました。秋に成虫となったメスはヨモギの茎などに卵を産み付けます。
    森山様へ
     私もそのTV番組を見ました。たしかに一般にはカンタンは「鳴く虫の女王」と言われています。でも、虫はすべて鳴くのはオスなので王様というのが正しいのですと「鳴く虫の会」でよく話されているので“王様と言われています”と書きました。「カンタンは鳴く虫の女王と言われています、けれども虫は鳴くのはすべてオスなので本当は鳴く虫の王様というのが正しいのですが」と丁寧に書くべきでした。
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    鳴く虫日記(その4)「マツムシ」9月30日記

     文部省唱歌の「虫のこえ」の歌い出しは、
    あれマツムシが鳴いている チンチロ チンチロ チンチロリン ・・・・
    となっているように、マツムシは昔から秋の鳴く虫として最もポピュラーな虫の一つです。
     それなのに、実際のマツムシの鳴く声を私は最近まで聞いたことがありませんでした。私の周りにはいないのだとずっと思っていました。
     ところが静岡の家の近所を自転車で鳴く虫を探して回ったところ、近くの小高い山の山裾の一帯でマツムシが鳴いているところを思いがけず発見、特に沢山鳴いている所が何箇所もありました。写真の生垣に囲まれた教会もそのなかの一箇所です。
    マツムシ(鳴く虫の会)(200%).jpg
    マツムシ
    マツムシ教会(圧縮).JPG
    教会

     この録音にはエンマコオロギも一緒に録音されています。
    マツムシ(とエンマコオロギ)教会.MP3
     「鳴く虫の会」の仲間に話したところ、最近は全国的に野生のマツムシの生息地がすっかり少なくなってしまったので、静岡のその辺りは今もなお自然がよく残っている貴重な場所だよと言われました。意外に身近なところで鳴いていたのでした。昔から鳴いていたのに私が気が付かなかっただけだったようです。
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    次回の鳴く虫日記(その5)はカネタタキの予定。

    4 Comments »
    1. 虫は鳴くのはすべてオスなので,カンタンは「鳴く虫の王様」というのは納得しました。ただ,小さくて可愛らしい?姿や清楚な鳴き声からカンタンは「鳴く虫の王様」より「鳴く虫のプリンス」の方がふさわしいのではなどと勝手に思ったりしています。

      コメント by 森山 寛美 — 2012年1月21日 @ 10:05

    2. 大変優雅な趣味をお持ちで感心しております。
      虫の声を聴かせて頂くうちにこれまでの虫の声を聴いた懐かしい経験を思い出させてくれました。
      小学校時代、浅草に住んでいたころには毎年夏に縁日で買って貰った「キリギリス」の声と隣の家で鳴いていた「クツワムシ」のやかましい声を思い出しました。また、終戦後、飯能市の郊外に住んでいたころには夜、家によく飛び込んできた「うまおい」の声を、さらに、高校時代には通学時に青梅線拝島駅への道の家からの草むらで「まつむし」の可愛い声を聴いたことを思い出しました。あれから60年以上経ち、現在は秋に庭で鳴く「コオロギ」の合唱を聴くだけです。
      今はなかなか聞けない珍しい虫の声を聴かせて頂き有難う御座います。

      コメント by 沢辺栄一 — 2012年1月21日 @ 14:07

    3. 今回の鳴く虫日記は楽しいですね。虫の音も綺麗だし、こうして解説を拝見して聞くと改めて自然の合奏に感心して何回も繰り返し聞きました。

      コメント by 小林 凱 — 2012年1月21日 @ 21:52

    4. 上の御三方へ
      つたない日記と録音にすてきなコメントを誠に有難うございます。虫の音を楽しんで頂けたようで喜んでおります。沢辺兄、縁日でキリギリスを買ったりウマオイが家に飛び込んできたり、同じような経験をされていたこと嬉しいです。

      コメント by 新井 彰 — 2012年1月25日 @ 08:50

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