モン・サン・ミッシェル/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2010年度, class1955, 消息)
「はやぶさ」が行方不明になっている間に一息入れて、久しぶりにビデオレポートを。
2000年6月高校同期の仲間と一緒にスイス・フランスを旅した際にモン・サン・ミッシェルを訪れた。
まず、モン・サン・ミッシェルの由来などについて(資料1)を参考に“おさらい”をしておきたい。
(1)「モン」はフランス語で山、「サン・ミッシェル」は大天使ミカエルを意味する。伝説によると、対岸の町アヴァランシュの司教オベールの夢にミカエルが現れ「かの岩山に聖堂を建てよ」と命じたのが708年。だが、オベールは信じず行動に移さない。3回目に現れた時ミカエルはオベールの額に触れ、更に強く命じた。その感触でやっと天使の存在を信じた司教は小聖堂を建立した。すると陸続きだったモン・サン・ミッシェルが一夜にして海に沈み孤島になったという。
(2)その時からここは聖地とされたが、大造営が始まったのは966年でベネディクト会の修道院が置かれたのがきっかけ。以後、修道院と聖堂は増築と崩壊を繰り返し、上へと伸びて行った。
(3)14世紀、英仏が百年戦争に突入すると修道院は閉鎖され城塞として利用された。干満の差と潮流の激しさが敵の侵入を阻止し、戦火に見舞われることなく戦時を乗り越えた。
(4)16世紀には修道院として復活したが、18世紀のフランス革命後は監獄に転用され、1863年ナポレオン3世の勅命で閉鎖されるまで「海のバスティーユ」と恐れられた。修道士が戻ったのは1966年のこと。
(資料1)週刊世界遺産 No.2 FRANCE「モン・サン・ミッシェルとその湾」(講談社 2010/6)
ついでに、夕景の写真も(資料1)の表紙から借用した。実は小生も前日の夕方海岸に出て夕景撮影にチャレンジしたが、大きなブヨ(?)に悩まされたりしてうまく撮れなかった。
余談になるが、7月にBS-hiで放映された「あなたが選ぶフランス絶景50」ではモン・サン・ミッシェルがトップになっていた。日本人はモン・サン・ミッシェルが大好きということらしい。
なお、毎回同じことを書くが画面を大きくして見るには直接YouTubeにアクセスした方が楽である(画面右下矢印の4つ付いたボタンを押すとフルスクリーンモードとなる、戻りはEscキイ)。
YouTubeのURLは下記の通りであるが、下の行をクリックすれば直接アクセスできる。
http://www.youtube.com/watch?v=tPDa2OgR1R4
2010年9月16日 記>級会消息