みなとみらい写真散歩(続2)/大曲恒雄@クラス1955
記>級会消息 (2009年度, class1955, 消息)
~総合写真展受賞報告を兼ねて~
昨年に続いて(財)国際文化カレッジ主催の第13回総合写真展に1点出品した所「秀作」に入賞し、10月16日~30日の間上野の東京都美術館に展示されることとなったので報告する。
タイトルは「光のモニュメント」で、みなとみらいにあるインターコンチネンタルホテルとNTTのメディアタワーの夜景を撮したものである。
写真1(右)
大桟橋から見たみなとみらいの夕景・夜景は昼間とは全く違った表情を見せてくれ大変魅力的である。2008/8/11の「みなとみらい写真散歩」ではまだ空が明るい時間帯の夕景を紹介したが、今回紹介するのは日没からもう少し時間が経ってからの風景で、照明に輝く高層ビル群、その手前にシルエット気味に写るビルの群れ、更に水面に反射する光などが存在感を増している。
写真2(左)
このような写真を撮っている時にふと目に留まったのが写真1に示す風景で、それまで全く視野の外にあったモノが急に飛び込んできて不思議な感覚を覚えた。大げさに言えば異星の宇宙基地のようなと言うか何か異様なモノという感じであった。そこで、この独特の形をしたホテルがライトアップされて威圧するようにそびえている姿と、対照的にひっそりと立つ左側のNTTメディアタワーだけを狙って撮り、コントラストを強めるなどの処理をして仕上げたのが写真1である。
写真展に出すからには審査員の目を惹くもの、インパクトを与えられるもの、審査員に「おっ」と言わせるようなものが欲しいと思ってこの写真を選んだが、この狙いは当たったようで秀作に入賞することができた。
写真3(右)は、横浜開港150周年を記念してこの
6月に開園した「象の鼻パーク」からの眺めで、大桟橋とは少し違うアングルからみなとみらいのビル群を見ることになる。
大観覧車の本体の色と海面に反射した色とが違い、本体は緑色に光っているのに海面はピンク色に輝いて写っているという面白い現象を発見することができた。
2009年10月16日 記>級会消息
総合写真展で「秀作」受賞おめでとうございます。本日、東京都美術館で観てきました。全国区とはいえ3,015点の力作が展示されていて、その壮観さに驚きました。前回の受賞報告のコメントが役に立ち、受付で出展室を教えてもらったので、落ち着いて鑑賞できました。
横浜の風景は、昼間も夜間も写真や絵画の題材になりますが、「光のモニュメント」は素晴らしかった。「主役」のインターコンチネンタルホテルがどっしりとして、「脇役」のNTTメディアタワーがその存在感を高め、照明に輝く高層ビル群が、「その他大勢」の役割を担っている。構図がしっかりしているので、色彩の妙が一段と冴えて見えます。
写真3の大観覧車が緑色に光り、海面がピンク色に輝くのは、どの様な原理でしょうか。
コメント by 大橋康隆 — 2009年10月16日 @ 17:50
早速見に行って頂いたそうで有り難うございました。それに画伯殿からの過分の評価で恐縮しています。
写真3で海面がピンク色に輝く理由は正直よく分かりません。
この時数十カット撮しましたが、改めて眺めてみると観覧車本体と反射が同じ色でない方が多いようです。本体が緑色だけに光っている場合は勿論反射も緑色ですが、緑とピンクが混じって光っている場合本体はほぼ緑色に写り反射はピンクがかって写るという感じです。
露出時間は0.6秒程度ですが、この間にも観覧車の光は目まぐるしく変化しており、それがさざ波のために散乱された結果(波長の長い)ピンクが強調されて見えるようです。
コメント by 大曲 恒雄 — 2009年10月16日 @ 21:29
10月22日、大曲編集長の力作を見て来ました。大橋画伯の言う通り色彩が美しく、同じ第37ブースにある他の秀作を凌駕している様に思ったのはひいき目でしょうか。
科学博物館は65歳以上無料です。「日本の科学者技術者展シリーズ」の第八回が、工部大学校時代の電気の大先輩を特別企画として取り上げていたので入場しました。
また斎藤兄が今までにこのブログで紹介された展示を、一通り廻ってみました。
30日までに是非一度、上野へお出かけになってみては如何でしょうか。
コメント by 寺山 進 — 2009年10月23日 @ 20:33