• 最近の記事

  • Multi-Language

  • 囲碁とのお付き合い(その2)/小 凱@クラス1955

     囲碁の格言をインターネットで調べてみると、「ツケにはハネよ」、「死はハネにあり」など、100を超える格言集があります。

    しかし、私が「コンピュータおばあちゃんの会」のメーリングリストの詰め碁で良く使うのは「相手の打ちたい処に打つ」です。その次は「ぼんやり・・」
    です。いずれも、格言集にはない格言です。
       **************
    「相手の打ちたい処に打つ」を使い始めたきっかけは、どうしても正解を急ぐ余り、(当然のことですが)自分(黒)の打ちたい処を打つので、相手(白)の着手を、自分(黒)に都合の良い処にでっちあげて、「うまく行った・・。正解だろう」と思う傾向があったからです。
    これを逆に、相手(白)の着手が強い反撃になるように仕向けると、大体が自分の失敗になります。ここが大切です。次に相手(白)の着手点に自分(黒)が先着すると、かなりうまく行きます。そこで相手(白)はさらに厳しい反撃手段を考えます。そうして、自分(黒)の失敗の山を築いた後に、最終的な正解が得られるのでした。生徒さんで正解を出した場合、「素晴らしい!!」と褒めますが、失敗した場合も、「素晴らしい!もう一歩・・」と激励しています。
    そのうちに、勝敗はどうでも良くて、お互いに考えることが楽しみになりました。人生はそんなものだ・・と私自身が悟るようになりました。
    * *********
    ダンスやアイスダンスもそうですね。テキストには、男女同時に動くようなステップが書いてありますが、実際には1&2&3&4&というように、表拍が男性、裏拍が女性のように、相互に体の動きが会話形式に進むと滑らかになります。お互いに力を殆ど加えずに動くことができます。囲碁と同じ感覚ですね。
    男性がリードすると言われていますが、実際は、勝気な女性がリードする感じになることが多いですね。アイスダンスなどは、力を加えると相手が転んでしまいますから、特にそうですね。
    合唱もそうですね。自分が歌う・・というよりも、他のパートに合わせえて、会話の感じで歌うと楽しいですね。
    ***********
    老人会もそんな感じでやってきました。今では奥さんに任せて?私は「困った(小松)時だけの凱」になっています。

    1件のコメント »
    1. 小松さんのブログのお陰で私も初めてインターネットで囲碁格言を検索してみましたが、最初に129の格言の一覧表が出てきて、且つ個別に検索すると丁寧な解説があり、大変勉強になりました。小松さんは囲碁の指導も熱心にされており、感服しています。
      「相手の打ちたい処に打つ」は正に真理で、「相手の急所は味方の急所」という格言に通じると思います。負けた碁を反省すると、大抵こちらが打とうと思っていた瞬間に相手に先に打たれているのです。私は黒を持つと、ハンデを出しても勝率が良いのですが、序盤で白を持つと相手に合わせて行かざるを得ないので、なかなか勝てません。
      今日の午後は、岡山朝日高の友人と原宿の囲碁サロンで打ちます。そこのトイレに入ると、囲碁の心得が壁面に沢山張ってあります。中でも囲碁十訣は人生教訓にもなりますが、第一に「貪不得勝」(貪れば勝つことを得ず)とあります。昭和の大棋聖である呉清源は「囲碁は調和にあり」と言っていますが、何事もバランス感覚が重要であると思います。

      コメント by 大橋康隆 — 2009年8月17日 @ 11:13

    Leave a comment

    コメント投稿後は、管理者の承認まで少しお待ち下さい。また、コメント内容によっては掲載を行わない場合もあります。