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  • 新任のご挨拶/種村拓夫

    平成19年4月1日付けで工学系研究科電子工学専攻の講師に着任いたしました。歴史と伝統を誇る東大電気系の教員の一員として研究・教育に携わる機会を与えて下さいましたことに、改めて感謝を申し上げます。

    私は、平成13年(2001年)に電子工学科を卒業後、平成18年(2006年)に博士の学位を頂きました。その間、一貫して菊池和朗先生にご指導を賜り、主に、次世代光通信システムに向けた全光信号処理技術の研究に従事してきました。具体的には、光ファイバ中で生じる非線形光学効果の特異な偏光依存特性に着目し、各種新機能を持つ光信号処理デバイスの開拓に努めて参りました。博士課程修了後は、中野義昭先生のもとで助手を1年間させて頂き、化合物半導体をベースにした集積光デバイスの研究にシフト致しました。現在は、次世代大容量ルータを実現する上で重要となる大規模光スイッチの研究に励んでいるところでございます。

    光通信技術という同じキーワードのもと、光ファイバ通信システムと半導体集積光デバイスという2つの切り口から研究を行う機会を与えて頂いたことで、自分自身の知識と経験の幅が広がり、大変ありがたく思っております。今はまだ、新分野を習得して独自の研究を立ち上げるべく、日々自分を磨いている段階ではございますが、今後、電気系の更なる発展のため、努力邁進して参りたいと思います。若輩者のため、至らない点が多々あるかと思いますが、今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

    (平成13年東京大学電子工学科卒 工学系研究科電子工学専攻 講師 )

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